旅とか雑記とかを冗長に
ーーーこの日のミッションーーー
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この日は移動日。
と言っても、バンコク市内で宿を移るだけ。
移動先の宿はカオサンから歩いて少しのランブトリ地区。
宿を移る理由は、そっちの方が安いから。
以前は、カオサン通りの中央付近にある宿を常宿にしていたけど、最近はランブトリの宿が常宿。
清潔だったり、カードキーだったり、部屋が広かったりで、個人的にお得感満載。
昼までダラダラしてから、チェックアウトしてカオサンへ。
宿へ向かって歩いていると、カオサンでお決まりのマッサージ屋の呼び込み。
マッサージ屋「マッサージ安いよ」
僕「うーん。今は荷物あるし、宿に行きたいんス」
マッサージ屋「宿はどこ?」
僕「ランブトリービレッジ」
マッサージ屋「あー。それはあっちだよ」
僕「じゃー、チェックインしたらマッサージしに来ます」
マッサージ屋「待ってるね」
後でマッサージを受ける約束。
少し歩くと飯屋を発見。
昼飯を食べることに。
カオサンと言えばパッタイ。
カオサンはパッタイ屋が多い印象。
他の地域では、カオサンほどパッタイ屋は見ない。
外国人旅行者にはパッタイがウケるのかな。
ちなみに僕の好きなタイ料理はカオマンガイとカオカームー。
他にあまりタイ料理を知らない。
カオマンガイ:チキンスープで炊いたご飯に茹で鶏を乗せた美味しい料理
カオカームー:トロトロに煮込んだ豚をご飯に乗せた美味しい料理
宿に着いてチェックイン。
荷物を置いて身軽になったので、さっきのマッサージ屋に行ってみることにする。
宿の場所はココ。Rambuttri Village Inn & Plaza。
お願いしたのは1時間のフットマッサージ。
タイ古式マッサージは苦手。
痛いし、最後の仕上げに首をゴキってするのが怖い。
気分でたまに受ける時も「最後の首ゴキだけはやめてください」って言っている。
マッサージが終わって気分良く歩いていたら、クイティアオの店。
クイティアオ:タイヌードル
この店は美味いし朝からやっているので、カオサンに泊まった時には毎度お世話になっている。
もちろん食べる。
店の場所はココ。セブンイレブンの隣。
夜になるまで宿でダラダラして、少し腹が空いたところで再度出陣。
宿の前はこんな感じで、毎晩ドンチャン騒ぎのカオサンとは大違い。
カオサンから少し離れた屋台街はまだ生き残っている。
イカ焼き実食。
少し歩いてカオサンへ行き、ビール。
ビアチャンが好き。
その店にヤムウンセンがあったので、これも注文。
ヤムウンセン:辛めの春雨サラダ
ヤムウンセンも好き。
このヤムウンセン、飛び切り辛い。
鼻水が止まらないどころか、ツツーッと垂れてくる。
必死にすすっても追いつかない。
隣の席におそらく日本人の女性グループがいたんだけど、たぶん「あの日本人、汚い!」と思われていたと思う。
満足した僕は、やることも無いので宿に戻ってこの日は就寝。
朝起きて、何をしようか悩みながらゴロゴロ。
バンコクは何度も来ているので、あえて見たいものや、やりたいことは無い。
いっそのことカンボジアまで行ってハッピーハーブピザでも食べようかと考える。
ハッピーハーブピザ:大麻入りピザ。カンボジアで食べれる店が数軒ある
でも気が付いたらすでに昼前。
今からバスで行っても、この日の内にシェムリアップに着くのは無理。
それに帰国便までにバンコクに帰って来るには強行軍すぎる。
考えた末、カンボジアは却下。
結局、帰国便までバンコクでダラダラ過ごすことに決定。
腹も減ったので、昼飯に二郎系を食べることに。
僕は二郎が大好き。
そしてバンコクには二郎インスパイア系のラーメン屋が数軒あることを知っている。
行こうと思ったのはトンロー駅から歩いて20分ぐらいの所にある「のじ屋ゆうし」。
この店には一度行ったことがある。
蒸し暑い中、駅から歩いて結構疲れた記憶。
今回はタクシーで店に直接行くことに。
タクシーを捕まえて「トンロー ソイ18」って言っても、発音がダメみたいでなかなか通じない。
ソイ:小道のこと
タクシー2台目で心が折れる。
仕方なくBTSでトンロー駅まで行こうと歩いていると、バイタクの運ちゃんが集まる場所を発見。
僕「トンローのソイ18まで行きたいんだけど」
運ちゃん「いいよ」
意外にもすんなり行けることになる。
バイタクで店の前まで直行。
店内に入ると、客は僕だけ。
タイであるにもかかわらず、テレビではミヤネ屋が流れている。
迷いなく「ゆう二郎ラーメン」を注文。
注文してしばらくすると、麺と野菜とニンニクの山が目の前に置かれる。
麺リフト。
うん、コレコレ。
本物の二郎にはかなわないけど、インスパイアとしてはかなりイケてる。
麺は二郎にかなり近い麺。
スープは本家より若干サッパリ目な豚骨スープ。
豚はもっとガッツリしててもいいかな。
これがバンコクで食べることができるのは満足。
店の場所はココ。
夜にスクンビット沿いのナイトマーケットを散策。
このナイトマーケットはナナ駅からアソーク駅へ向かって少し歩いた所。
最近できたのかな?
活気あるローカルなマーケットと言うよりは、少しオシャレで意識高い系。
見て周っても、特に欲しいものは見つからない。
この日は、この後またゴーゴーバーに行ってビールを飲んでから、屋台で焼き鳥的な物を食べて就寝。
重ねて書くけど、僕はお持ち帰りとかしない。
ーーーこの日のミッションーーー
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起きた時にはまだ頭がグルグル状態。
バンコク行きの飛行機の出発まで時間があるので、若き日に訪れたサダルストリートをもう一度見に行くことに。
通りを見ても、あまり昔のことは思い出せない。
脇道に入ると、食堂と屋台の中間のような飯屋を発見。
思い出した。
以前、物乞いにミルクを買って欲しいとせがまれて買ってあげたり、チャイを飲んだ飯屋だ。
若かりし僕は、胸が詰まってどうしようもない無力感でいっぱいの気持ちになったことを憶えている。
その店でホットサンドを食べることに。
食べていると、流暢な日本語で話しかけて来るインド人が横に座る。
彼の名前はサトシ。
僕は日本語で話しかけて来る人間をあまり信用しない。
なのでテキトーにあしらう。
サトシ「僕のこと信用できない?ネットで調べたら出て来るよ」
そう言ってどこかへ消えて行く。
後で調べたら本当に出て来た。有名人らしい。
悪い奴じゃないみたい。
失礼な態度をしてしまってごめんなさい。
少し街ブラしてラッシーを飲んでから宿に戻る。
店の場所はココ。
チェックアウトの時間ギリギリまで休んでから、空港へ向かうことに。
宿を出てタクシーが捕まりそうな場所まで歩いていると、向こうからティムが歩いて来る。
僕「あれ?何してるの?」
ティム「おお!バンコク行くんだろ?」
僕「タクシーを探そうと思ってさー」
ティム「そうかそうか。気をつけてな」
僕「またね」
偶然にビックリ。
歩いているとラッシーの屋台を発見。
インド最後のラッシー。いただきます。
ラッシーを飲みえて屋台から100mぐらい歩いた時にふとポケットに手を入れると、無い。
無い。
スマホが無い。
ラッシーの写真を撮った記憶はある。
ってことは、ラッシー屋に忘れた?
急いでラッシー屋に戻る。
ラッシー屋「おー!来たか、来たか。お前、コレ忘れていったろ」
僕「ありがとう!」
ラッシー屋は僕がスマホを忘れたことに気付いて、心配してくれていた。
「インドだからもう誰かに取られちゃったかも」と思った自分が少し恥ずかしい。
タクシーを見つけて空港までの料金交渉をすると、予想していた料金と同額ぐらいだったので快諾。
しっかり最後にチップをねだられる。
手持ちがほとんど無いので財布の中身を見せて無事釈放。
空港に着いてからはボケーっと時間を潰してようやくチェックイン。
成田でチェックインした時と同様に、パスポートだけでチェックインできるか実験。
今回はNG。(IndiGo Airの場合)
プリントアウトした紙は必要無かったけど、予約番号を教えないとチェックインできない。
航空会社によって対応は違うみたい。
搭乗まで待っている間にビールを飲んだり、
チキンビリヤニを食べたりして過ごす。
やっぱりビリヤニは僕の口には合わない。
たぶんビリヤニが原因じゃなくて、米が原因だと思う。
タイやミャンマーの米は美味しく食べれるけど、それより西へ行くと米の形がもっと長い。
インド以西の米は合わないのかもしれない。
搭乗したら、あっという間にバンコク上空。
右往左往しながらバスを探して、歯を食いしばりながら狭いシートに座って、見るに耐えない便器を前にした2週間は、飛行機でたった3時間弱の距離。
バンコクに23時頃着陸。入国審査や預け荷物を受け取って0時頃に自由の身。
早く休みたい。
バンコクは何度も来たことがあるので、泊まるエリアはいつも決まっている。
カオサンエリアにある宿と、ナナ駅周辺にある宿。
今回はバンコク滞在4泊のうち、2泊をナナエリア、2泊をカオサンエリアで予約。
理由は特に無い。
タクシーで宿まで行き、荷物を下ろすと緊張が一気に解ける。
宿の場所はココ。Nana City Hotel。
アジアハイウェイ1号線の旅の第一弾は、コルカタを出た時に無事に終えることができたと言っていい。
そして予定より早くコルカタに着くことができたので、バンコクでゆっくり過ごす時間が増えた。
そう、バンコクは言うなればボーナスステージ!
タイは飯が美味い!
酒も簡単に手に入る!
コンビニがあって便利!
さっきまで疲れていたことを忘れて、祝杯をあげようと外に出る。
まずはタイヌードル。
僕はセンレックが好き。
センレック:麺の種類。太さによって名前が異なる
ゴーゴーバーが集結しているナナプラザが近くにあるので、冷やかしながらビールを飲みに。
水着のお姉ちゃん達が踊っている。
中は撮影禁止なので写真は外観のみ。
宿に戻る途中、串焼きを見つけたので購入。
2時半になって、いい加減満足したので就寝。
(この文章の一部はフィクションです)
ーーーこの日のミッションーーー
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ジミとティムとの待ち合わせの時間は10時。
起きると、頭がまだグラグラしている。
宿を出て2人を待っていると、ティムがやって来る。
ティム「おはよう。ジミと別の場所で待ち合わせているからバイクの後ろに乗って」
僕「わかったー」
しばらく走るとジミが待っている。
ジミ「朝飯食べた?一緒に食べようよ」
僕「いいねー」
3人で地元の食堂へ。
ジミおすすめの食堂。
ローカル感満載で好きな雰囲気。
僕の注文は豆のカレー。
彼らは僕に気を使って、彼らのカレーも少し分けてくれる。
マトンのレバーのカレーがとびきり美味い。
僕「その水、飲んでも大丈夫なやつ?」
ジミは日本で働いていたことがあるから、日本人旅行者が生水を飲まないことは知っている。
ジミ「あー、これはfacility waterだから飲まないほうがいいかも」
facility waterって何だろう。後日調べたけどいまだにわからない。
ジミは言葉を選びながら言っていたので、facility waterはこの水に対する適切な英単語じゃないのかもしれない。
彼らに聞いといてなんだけど、僕は出された水は迷いなく飲むタイプ。
それでお腹を壊したことはあまり無い。
僕「美味かったー」
ジミ「チャラスでも吸う?」
僕「いいねー」
ジミ「じゃ、ティムお願い」
僕が買ったチャラスをティムに渡すと、ティムは器用に作り出す。
人が往来する路上で。
立ったままで。
いいの?
前日も全部ティムが作ってくれた。
彼は紙巻きタバコをほぐしてチャラスと混ぜ、それを器用にタバコに詰め直す流派。
インドではこれが主流らしい。
一服していい感じになった僕達は、次は何しようか話し合う。
ジミ「ショッピングモールを見せたい。君が知っている23年前のコルカタには無かったぞ。あの頃の街と比べてみたらどうだ?」
僕「(あんま興味無いけど)いいよー」
ショッピングモールはつまらなかった。
ジミ「じゃー、次は公園に行こうか!」
僕「(あんま興味無いけど)いいよー」
野郎3人で公園でまったり。
途中、うんこがしたくなって入ったトイレはラッキーなことに洋式。
ジミ「じゃー、次は何する?」
僕「そろそろバングラシー飲みに行こうぜ!」
ティム「俺、仕事あるからそろそろ帰るわ」
僕、ジミ「じゃーねー」
僕とジミはタクシーを拾ってバングラッシー屋へ。
店は普通のラッシー屋。
普通のラッシーを買う客もやって来る。
ジミが店主と何やら話をしてから、店主はバングラッシーを作り始める。
バングラッシーを飲むのは初めて。
ゴクゴク。
当たり前だけど、ラッシーと大麻を混ぜた味。(マンゴーシロップも入れてくれた)
後で強烈に効いてくるって言われているから、万が一に備えて宿に帰ることにする。
僕「帰って休むわ」
ジミ「じゃー、宿まで送るよ」
宿に着いてジミにお礼を言って別れる。
とりあえずベッドに横になってネットサーフィン。
身体はポワポワした感じだけど、期待していたより効いていない。
前日からバカスカ吸っていたから、効きが弱くなっているのかな。
もう1杯飲んでおけば良かった。
チャラスで数本ジョイントを作って一服。
23年前にコルカタに来た時は、駅で知り合った日本人女子大生2人とサダルストリートに泊まった。
ベッドに川の字の真ん中で寝たのはいい思い出。
期待するようなことは何も起きていない。童貞だった僕にそんな勇気があるわけない。
その時に3人でステーキ屋に行った思い出がある。
女子大生A「コルカタではステーキが食べれるらしいよ」
僕「マジ?もう1ヶ月以上肉なんて食べていないんだけど」
女子大生B「しかも牛肉。インドで神様の牛肉」
ビーフステーキを前に笑いを抑えきれない僕が写った写真が、今でも家のどこかにあるはず。
チャラスで頭がグルグルしながらそんなことを思い出す。
僕「今夜はビーフステーキを食べに行こう!」
店の名前は思い出せないけど、今いる宿の近くだと思う。
けどネットで探しても見つからない。
潰れたか?
でもビーフステーキを出す店は他にもある。
夕方になり、ステーキ屋へ出撃。
場所はホテルの地下。
中に入ると薄暗い雰囲気で客は1人もいない。
僕「ビーフステーキください」
そして出て来たのはコレ。
味は普通。
でもインドで牛肉を食べる背徳感が味わえる。
とりあえず満足。
店の場所はココ。
せっかくなので少し街ブラしながら宿へ戻ることに。
マンゴープリン、ウンメェ!
謎揚げ、いまいち。
通りの奥が騒がしい。
ジミの言っていた祭りが始まったみたい。
ジミに危ないって言われていたし、まだチャラスでグルグルしているから、見に行くのはやめておこう。
リスク回避、大事。
宿に戻ってチャラスを吸ったり、ネットしたり、チャラスを吸ったり。
それでもチャラスが余っているから残りは全部丸めてごっくん。
この日はそのまま就寝。
途中トイレに起きた時、頭はグルグル身体はフラフラで便器の前で立つことが大変。
(この文章の一部はフィクションです)
コルカタに着いた僕は、宿までの道順で目印としていたサダルストリートを目指す。
1996年、初めての海外旅行がタイとインド。
その時泊まったのがサダルストリート。
(タイで泥棒にやられて半ベソで宿を出たり、色々なエピソードがある旅だった)
久々に見る光景は、以前と変わったような変わってないような。
でも外国人旅行者は少ない印象。
と言うか、いない。
後でインド人に聞いた話だと、今は多くの安宿がつぶれて、残った安宿には出稼ぎに来たバングラデシュ人が泊まっているとのこと。
そしてトラブルが多く、前の週もバングラデシュ人が死んだらしい。
サダルストリートを歩いていると男性が近寄って来る。
男「どこに泊まるんだ?宿を紹介するぞ」
僕「いや、予約した宿があるから」
男「どこの宿だ?もっと安くていい宿を紹介するぞ」
僕「君に宿の名前は教えない」
男「じゃぁ、チャラスはいるか?」
チャラス:大麻樹脂のインドでの呼称
一瞬考える。
だって好きだから。
でも彼からは買わない方が得策かもしれない。
彼の人となりを見て、少しだけどチクられる可能性があると思った。
僕「いらないや」
男「品質いいから買えよー」
僕「もう一人にしてくれ」
そうこうしながら歩いていると宿に到着。
宿の場所はココ。Hotel Great Western。
宿にザックを置き、少し休んでから街ブラ。
歩いていると後ろから声をかけられる。(また何か売りつけてくるのかな?)
男「日本人?」
僕「そうだよ」
男「俺、日本で働いていたんだ。ヘアスタイルも同じだから声かけちゃった」
ちなみに僕はスキンヘッド。もちろん彼もスキンヘッド。
お互いの頭を見て思わずニンマリ。
最初は警戒していたけど、話すにつれて悪い奴ではないことがわかってくる。
奢ってもらったチャイを飲みながら色々と話をする。
彼の名前はジミ(仮名)。
日本で働いていたことは本当。
僕の住む街のことも知っている。
と言うか、日本の免許証まで持っている。
日本語も話せるけど、話すのは好きではないとのこと。
でもたまに僕が理解できない単語があると、日本語に言い変えてくれる。
言い変える単語のレベルから察するに、日本語のレベルは相当高い。
(後にLINE交換した時、彼が最初に送って来たメーセージは日本語で「ジミです」)
僕の英語力が低いせいもあって、インド人の英語は聞き取るのに苦労するんだけど、ジミの英語はとても聞き取りやすい。
ジミも僕の英語は聞き取りやすいと褒めてくれる。
ジミ「インドで見る日本人旅行者は英語がボロボロだけど、君の英語レベルなら大丈夫だと思うぞ」
僕(やったー!本場の英語話者に褒めてもらったー!)
ちなみに僕の英語レベルはTOEIC 520点。それほど凄くはない。
僕「ところでカレーとマサラの違いがわかんないんだけど、何が違うの?」
ジミ「うーん、スパイスとか?」
僕(なるほどわからん)
僕「インド人とバングラデシュ人って見分けられないんだけど、わかるもんなの?」
ジミ「俺からしたら、日本人と韓国人と中国人の見分けがつかないようなもんだよ」
僕(納得)
ジミと話していると、色々と共通点がある。
髪型(頭型?)、年齢、結婚した年(ただしジミは離婚)、イニシャル、そしてチャラスが好き。
ジミ「友達がいいチャラスを持っている。強要はしないけど欲しいなら友達を呼んであげるよ」
僕(ほほう。これはいいチャンスが巡って来た)
僕「じゃぁ、お願い」
ジミ「オッケー!友達と近くの公園で待ち合わせよう」
一緒に近くの公園まで歩いて、ジミの友人を待つ。
待っている間にインドの大麻事情について色々聞いてみる。
わかったことはこんな感じ。
バングラッシー:大麻をすり潰してドロドロにしたものをラッシーに入れた飲み物。バラナシが有名
20分ぐらいするとジミの友人が到着。
彼の名前はティム(仮名)。
3人で近くのレストランへ移動して、ビールを注文。
彼らのおすすめのツマミはきゅうりに塩胡椒をかけたもの。
これがかなり美味い。
ほとんど僕が食べてしまう。
そしてティムが持って来たチャラスをご開帳。
包みは2つ。
迷わずカシミール産を5g購入。
ちなみにカシミール産はクオリティーの高さで有名。ブランド物のチャラス。
そしてティムと2人でレストランのバルコニーに移動して一服。
二人で1本吸い終える頃にはいい感じ。
クオリティは悪くない。
ジミが待つ席に戻って、しばらくビールを飲みながら談笑。
ジミ「インドで色々体験したいだろ?インド版ゴーゴーバーへ行こうぜ!中でチャラスも吸えるぜ!」
ジミは相当酔っ払っている。
僕「インド版ゴーゴーバー、見たい!」
僕も相当酔っ払っている。
ちなみにゴーゴーバーとはタイにあるお姉ちゃんが水着で踊っているバー。お持ち帰りも可能。
僕はビールを飲むぐらいでお持ち帰りはしない派。いつも笑顔で旅行を見送ってくれる嫁さんを裏切ることは無粋。
そしてなにより、ゴーゴーバーは飽きた感がある。
僕達は店を出て、タクシーでバーへ向かう。
バーは怪しい雑居ビルの地下。
1人だったら絶対に入らない雰囲気。
中に入ると騒がしい生演奏。
お姉ちゃんは踊っていない。
ジミは店員に何か確認。
ジミ「ココはダメだ。次へ行こう」
2店目。
今度はお姉ちゃんが踊っている。
水着ではなく、裸でもなく、サリーを着て。
ふくよか、ふくよか、ヤンキー、ゲッソリの4人。
音楽はもちろんインドの曲調。
踊りも全然セクシーじゃない。
3人でウイスキーを飲みながら見ていたんだけど、正直何が楽しいのかわからない。
でも2人はノリノリ。(特にジミ)
インド人ってこういうのに興奮するのか、と勉強になる。
僕「(つまんないから)チャラスでも吸おーぜー」
ジミと2人でバーのトイレで一服。
さすがに客席ではマズいのかな。
ウイスキーもあって、さすがにグラグラしてくる。
次に行ったのはローカルな酒場。
沢山のインド人が酒を飲んでいる。
こういう雰囲気、好きだなー。
僕達はまたウイスキーを飲みながらくだらない話。
酒が入ると話が弾む。
しばらくすると
ジミ「さっきのチャラスはいいだろ。あと5gあるから買っといたほうがいいぞ」
僕「けど明後日バンコクへ行くから消費しきれないよ」
ジミ「モノはいいし、持っていて損は無いぞ。宿に戻ったらどうせ吸うんだろ?」
追加で購入。
コルカタを出るまでに消費できる気がしない。
ジミ「明日はどこに行くの?」
僕「何も考えていない」
ジミ「じゃー、明日も一緒に遊ぼうぜ!何したい?」
僕「バングラッシーが飲みたい」
翌日も一緒に遊ぶことになる。
いい加減疲れたところで3人でタクシーに乗って宿まで帰還。
帰り道に見た街は騒がしかった。
翌日の夜は大きな祭りらしい。
ジミ「祭りの日は悪い奴も多いから、あまり出歩かないほうがいいよ」
インドの祭りが危ないってのは昔から変わらないらしい。
ベッドに横になるといい感じにグルグルする。
トイレの窓を開けて、チャラスを一服。
2つある5gの包みの1つが残り少なくなったところで就寝。
ーーーこの日のミッションーーー
ーーーーーーーーーーーーーーー
車内が騒がしくなって目が覚める。
どうやらトイレ休憩らしい。
バスを降りると、真っ暗な中にポツンと寂しげなトイレの明かり。
中に入ると、うん汚い。
有料のトイレなのに汚い。
予想を裏切らずに汚い。
息を止めて用を足す。
そして再びバスは走り出す。
また車内が騒がしくなって目が覚める。
今度は川を渡るためにバスごと船に乗ったみたい。
バスを降りると、船には沢山のバスが詰め込まれている。
トイレに行ける時に行っておこうと思い、バスを降りてトイレ探索。
トイレのドアを開けて中に入って衝撃。
うん、凄く汚い。
今まででナンバーワンに汚い。
便器が詰まっていて、そこに皆がするもんだから、大と小の混合物があふれている。
表面張力の限界をはるかに超えている。
こんな所を目がけて僕のキャノン砲を打ち込むわけにはいかない。
確実に跳ね返りが来る。
それ以前に、便器にこれ以上近づけない。
トイレの隅に排水溝があるのを見つけて、そこに向けて放水することにした。
次に起きた時は国境目前。
車掌さんが前の乗客から順に何か話しながらお金を受取っている。
でも僕の順番になると車掌さんは行ってしまう。
「外国人には関係無いことなのかな?」と疑問でいっぱい。
ベナポールに着いてバスを降りる時に、さっきの疑問について聞いてみる。
どうやら出国カードや出国税の代行屋を使うかどうか聞いていたらしい。
聞いてくれよ。
どうしようかと考えたけど、国境で時間がかかってインド側のバスを乗り過ごしたら困るから頼むことに。
出国税は500タカ、代行手数料は150タカ。
ここでパスポートを預けることになる。
そしてインド側で待っているバスに乗る目印に、僕の服にシールが貼られる。
ーーーお役立ち情報ーーー
ーーーーーーーーーーーー
車掌さんが先導して、乗客皆でイミグレへ向かう。
だんだんと人が多くなり、何度もはぐれそうになる。
必死に着いて行く。
イミグレ前で僕達の一団は待機。
すでに長い行列。
他にも僕達のような一団がいくつかいる。
代行屋がその一団の所へやってきて、パスポートを見ながら名前を読み上げている。
呼ばれた人から順にパスポートと諸々の書類を受け取るシステムらしい。
僕達の一団には一向に代行屋が来ない。
行列はどんどん進んで行く。
インド側のバスがいつ出るのかわからないので焦る。
やっと代行屋が来て名前を読み上げるんだけど、僕の名前は呼ばれない。
呼ばれないことは、読み上げる前からわかっていた。
代行屋の持っているパスポートの束はすべて緑色。僕の赤いパスポートが入っていないことは一目瞭然。
焦る。焦る。焦る。
僕だけが一団から離れてしまう。
インド側のどこでバスが待っているかわからないし、置いて行かれることは十分にあり得る。
そもそも大事なパスポート、本当に戻って来るよね?よね?
なんで僕のパスポートだけ戻ってこないの?
不安に包まれる。
しばらくして、ようやく代行屋が僕のパスポートを持って来る。
パスポートと一緒に受け取る出国税の紙はコレ。
この紙が無いと出国できない。
急いで行列に加わってイミグレのカウンターに並ぶ。
何個もあるカウンターは、どれも大行列。
一団とはぐれて焦っているけど、今できることは並ぶことしかない。
それにしても列は進まない。
進まない。
進まない。
進まない。
やっと順番が来る。
イミグレの職員はパスポートを受け取ることなく、僕を見て一言。
職員「お前はあっちのカウンターに行け」
僕(マジっすか?こんだけ並んでマジっすか?)
言われた方へ行くと、誰もいないカウンターに目立たないように「外国人用」と書かれている。
そう。カウンターには誰もいない。
イミグレ職員がいないんだよー!!!
神はまだ試練を与えるのか!!!
うん決めた。もうバスには乗れない前提で行動しよう。
その方が精神衛生上いいだろう。
しばらく待ってみるけど、もちろん誰も来ない。
近くのカウンターでバングラデシュ人の出国審査をしている職員に言ってみるけど解決に至らない。
なぜなら大行列を作っているバングラデシュ人の出国で忙しいから。
でも大丈夫。だって僕はバスに乗り遅れる覚悟を決めたから。
コルカタまでどうやって行くかって?そんなこと知りません。
結局、職員が来るまで20分ぐらい。体感的には2時間ぐらい。
職員は僕のパスポートの情報をPCに入力しながら不思議そうな顔。
そして何度も入力し直す。
何度も何度も。
そして他の職員を呼んで、僕は別室送り。
でも大丈夫。だって僕はバスに乗り遅れる覚悟を決めたから。
別室にあるPCで僕の情報をまた入力。
結果は同じみたい。
パスポートに問題があるとのこと。
いや、問題はそのシステムだろ!もしくは入国した時にイミグレが入力し間違えたかだよ!
心の中で猛烈なツッコミ。
20分ほど経過して、ようやく無事出国。
でも大丈夫。だって僕はバスに乗り遅れる覚悟を決めたから。
イミグレの建物を出ると、出国税の紙がいたる所に落ちている。
チェックする職員はいない。
こんなんでいいのか?
インド側のイミグレのカウンターに並び、お決まりの入国審査が終わると、やっとパスポートに入国スタンプをゲット。
無事インド入国。
これがインド側から見た国境。
さて、両替しなくちゃならない。
と思ったら、目の前に両替屋。
手持ちの米ドルとバングラデシュタカをインドルピーに両替。
少し歩くと男性が近づいて来る。
どうやらバスの係員らしい。
バングラデシュ側で服に貼られたシールを見せると、近くにあるバスのチケット屋を指差して「あそこで待ってろ」と言われる。
正確には、シールはすでに粘着力を失っていたので、持っていたクリアファイルに挟んでおいていた。
どうやらバスに間に合ったらしい。
ーーーお役立ち情報ーーー
ーーーーーーーーーーーー
待合室にはダッカから一緒だった人が数人バスを待っている。
(バスは複数便あって、出入国が終わった人からバスに乗って、いっぱいになったら発車する方式?)
9時頃にバスが来たので乗り込む。
4列シートのバス。
ダッカで指定した席は国境までしか有効じゃなく、国境からコルカタまではテキトーに詰め込むらしい。
12時頃に軽食休憩になって、さらに走ること1時間ぐらいでコルカタに入る。
コルカタに入ると、乗客がパラパラと降りていく。
終着点で全員が降りる方式じゃない雰囲気。
車掌さんが僕の所へ来る。
車掌さん「どこで降りる?」
予約していた宿は安宿街で有名なサダルストリートから歩いて10分ぐらいの場所。
僕「サダルストリートで降りたい」
結局、僕は終着点で降りる。
サダルストリートの近くがバスの終着点だったから。
ーーーお役立ち情報ーーー
ーーーーーーーーーーーー
着いた場所はココ。
今回の旅のゴールはもう見えてきた。
この日のバスに乗れば、翌日には確実にゴールのコルカタに着く。
出発前は今回のルートに不明な点が多かったため、余裕を持った日程を組んでいた。
けど思いのほか順調に進んだ(と言うか、前進できる時に移動しまくった)ので、このまま行けばコルカタで6日滞在することになる。
コルカタに6日も滞在してもやることが無い。
コルカタの周辺都市にもあまり興味が無い。
持っている飛行機のチケットは「コルカタ発バンコク行き」と「バンコク発成田行き」の2枚。
バンコクは何度も行っているので行きたい場所は無いけど、あそこならゆっくりできる。
Webで「コルカタ発バンコク行き」の予約を変更して、コルカタの滞在を3日に短縮。
自動的にバンコクの滞在は5日になる。
ギリギリまでエアコンの効いた宿でゴロゴロしてから、チェックアウトして宿を出る。
見渡してもアブドゥールはいない。
よく探すけどいない。
反対車線にもいない。
電話番号は聞いていたので、電話をしようかと悩んでいたら、他のリキシャーマンが近づいてくる。
リキシャーマン「アブドゥールを探しているんだろ?」
僕「うん」
リキシャーマン「彼は来ないよ」
僕「え?」(アブドゥールから客を奪おうとしているのか?)
リキシャーマン「今電話するから待ってろ」
彼はアブドゥールに電話をして僕に代わる。
アブドゥール「いやー、嫁が急病になっちゃって、今病院にいるんだ」
僕「マジ?」
アブドゥール「そのリキシャーマンにバスのチケット屋の場所を教えるから、連れて行ってもらってよ」
きちんとお別れできなくて残念。
ダッカでの楽しいひと時をありがとう、アブドゥール!
そして代わりのリキシャーに乗ってバスのチケット屋へ向かう。
着いたのは21時、発車時刻の22時まで時間はある。
バスのチケット屋にチケットを見せて、この場で待っていればいいのか確認すると「ここで待っていろ」とのこと。
しばらくすると発車の場所が変わったのか、外に出るようにうながされる。
バスのチケット屋がリキシャーを止めて何やら話している。
チケット屋「このリキシャーに乗れ」
僕「なんで?」
チケット屋「バスが発車する所まで連れて行ってくれる」
僕(そういうシステムなの?)
リキシャーに乗り込んで走ること100mぐらい。リキシャーマンは首をヒョイっと降りるよう合図。
降りた所はさっきのバスのチケット屋の系列店みたい。
まだ時間はあるので店の周辺をウロウロと観察。
すると近くにパーン(噛みタバコ)屋を発見。
何事も経験とばかりにチャレンジ。
パーン屋「何にする?」
僕「何があるの?」
パーン屋「んー。甘いのとスパイシーのどっちが好き?」
僕「じゃ、甘いので」
パーン屋は手際良く僕のパーンを作り始める。
初めて口に入れたパーンは形容しがたい味。
不味くはないけど、美味くもない。
葉っぱと木とケミカルな味。
嗜好品としてはフリスク的な立ち位置の印象。
パーン屋「もしかして初めて?」
僕「うん。美味くはないね」
それにしてもバスはなかなか来ない。
チケットには22時発と書いてあるのに、すでに時間は過ぎている。
本当にココで待っていればいいのか、はたまたバスはもうすでに行ってしまったのか、不安になってくる。
よく考えたら、店の人が何か叫んだ時に待合室から何人か出て行った。そんな光景を何度か見ている。
乗り遅れてないよね。
店の人にチケットを見せて確認。
うん、まだみたい。
結局バスが来たのは23時前、もう眠い。
バスに乗ると、シートは2+1列のVIP。
指定された席に座り、早速寝る。
翌日はインドのコルカタ。この旅のゴール。