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アジアハイウェイ1号線の旅 激走東南アジア編【11日目②】夜行バスでダッカからコルカタへ


今回の旅のゴールはもう見えてきた。

この日のバスに乗れば、翌日には確実にゴールのコルカタに着く。

出発前は今回のルートに不明な点が多かったため、余裕を持った日程を組んでいた。

けど思いのほか順調に進んだ(と言うか、前進できる時に移動しまくった)ので、このまま行けばコルカタで6日滞在することになる。

コルカタに6日も滞在してもやることが無い。

コルカタの周辺都市にもあまり興味が無い。

持っている飛行機のチケットは「コルカタ発バンコク行き」と「バンコク発成田行き」の2枚。

バンコクは何度も行っているので行きたい場所は無いけど、あそこならゆっくりできる。

Webで「コルカタ発バンコク行き」の予約を変更して、コルカタの滞在を3日に短縮。

自動的にバンコクの滞在は5日になる。

ギリギリまでエアコンの効いた宿でゴロゴロしてから、チェックアウトして宿を出る。

見渡してもアブドゥールはいない。

よく探すけどいない。

反対車線にもいない。

電話番号は聞いていたので、電話をしようかと悩んでいたら、他のリキシャーマンが近づいてくる。

リキシャーマン「アブドゥールを探しているんだろ?」

僕「うん」

リキシャーマン「彼は来ないよ」

僕「え?」(アブドゥールから客を奪おうとしているのか?)

リキシャーマン「今電話するから待ってろ」

彼はアブドゥールに電話をして僕に代わる。

アブドゥール「いやー、嫁が急病になっちゃって、今病院にいるんだ」

僕「マジ?」

アブドゥール「そのリキシャーマンにバスのチケット屋の場所を教えるから、連れて行ってもらってよ」

きちんとお別れできなくて残念。

ダッカでの楽しいひと時をありがとう、アブドゥール!

そして代わりのリキシャーに乗ってバスのチケット屋へ向かう。

着いたのは21時、発車時刻の22時まで時間はある。

バスのチケット屋にチケットを見せて、この場で待っていればいいのか確認すると「ここで待っていろ」とのこと。

しばらくすると発車の場所が変わったのか、外に出るようにうながされる。

バスのチケット屋がリキシャーを止めて何やら話している。

チケット屋「このリキシャーに乗れ」

僕「なんで?」

チケット屋「バスが発車する所まで連れて行ってくれる」

僕(そういうシステムなの?)

リキシャーに乗り込んで走ること100mぐらい。リキシャーマンは首をヒョイっと降りるよう合図。

降りた所はさっきのバスのチケット屋の系列店みたい。

まだ時間はあるので店の周辺をウロウロと観察。

すると近くにパーン(噛みタバコ)屋を発見。

何事も経験とばかりにチャレンジ。

パーン屋「何にする?」

僕「何があるの?」

パーン屋「んー。甘いのとスパイシーのどっちが好き?」

僕「じゃ、甘いので」

パーン屋は手際良く僕のパーンを作り始める。


初めて口に入れたパーンは形容しがたい味。

不味くはないけど、美味くもない。

葉っぱと木とケミカルな味。

嗜好品としてはフリスク的な立ち位置の印象。

パーン屋「もしかして初めて?」

僕「うん。美味くはないね」

それにしてもバスはなかなか来ない。

チケットには22時発と書いてあるのに、すでに時間は過ぎている。

本当にココで待っていればいいのか、はたまたバスはもうすでに行ってしまったのか、不安になってくる。

よく考えたら、店の人が何か叫んだ時に待合室から何人か出て行った。そんな光景を何度か見ている。

     

乗り遅れてないよね。

     

店の人にチケットを見せて確認。

うん、まだみたい。

結局バスが来たのは23時前、もう眠い。


バスに乗ると、シートは2+1列のVIP。

指定された席に座り、早速寝る。

翌日はインドのコルカタ。この旅のゴール。


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