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固有名詞の呼称って難しい

event_note12/28/2022 forumNo comments


結論から先に。

海外の固有名詞の呼称は一度考え直した方がいい。(特に中国)

今回は海外の地名や人名の読み方についての疑問について綴りたい。

僕は次に挙げる2つの出来事を経験してから大いに疑問を持っている。

ケーススタディ

ヴィエンって何よ?

タイの孤島で隣の部屋になったジローラモとそっくりなイタリア人と話をしたときのこと。



僕「イタリアにはどうやって帰るんですか?」

ジローラモ「ヴィエンで乗り換えて帰るよ」

ヴィエンとは如何に。

ヴィエンがどこだか知らない僕に「おいおい、ヴィエンも知らないのかよ」的な冷めた空気が流れた気がしたのは、決して僕がネガティブなだけではないと思う。

さてこの「ヴィエン」、帰国後に調べるとオーストリアの首都であるウィーンを指す言葉だと知った。

嗚呼、あの少年合唱団とかオーケストラとかすごい的な場所か。(ザックリした知識)

オーストリアの公用語はドイツ語。ウイーンをドイツ語で書くと「Wien」。読みを近いカタカタで書くと「ヴィエン」らしい。

ちなみに英語では「Vienna(ヴィエナ)」。

おいおい、日本人が知っているウィーンのかけらもないじゃないか。

深圳ってさ

これもタイでの出来事。

バスで同乗した中国在住のオランダ人女性(若干タイプ)と話したときのこと。



僕「中国ですか。先日、香港からShenzhenに行きましたよ」

Shenzhenとは、深圳(日本読み:シンセン)のことである。

この時は数ヶ月前に深圳に行ったばかりだったため、たまたま英語のスペルを憶えていた。なので日本語読みの「シンセン」と言わず、英語読みで対応できた。

とは言え、スペルをそのまま読んだので「シェンジェン」と発音したと記憶している。「シェンチェン」が近い発音のようだ。

この時はなんとなく通じたみたいだし、それ以前に僕の英語力が不足しているからコミュニケーション全体としては「ジェン」だろうが「チェン」だろうが彼女からすれば誤差の範疇か。

さらに若干政治の話になって毛沢東をマオツートンと言えた自分を大いに褒めてあげたい。

よく考えてみたら

これら2つの出来事は、僕にとって海外の固有名詞の呼称を考えるいい機会となった。

現地読み、日本読み、英語読み、色々ありすぎて何が正しいのかすらわからない。けど日本読みは世界で通用しないケースが多いようだ。

日本独自の読みしか知らないのであれば、確実に国際的とは言えないであろう。

まず会話についていけない。

最近の例で言えば、外務省がウクライナの首都の読みをキエフ(ロシア語読み)からキーウ(ウクライナ語読み)に変更した。

外務省Web 「ウクライナの首都等の呼称の変更」より

https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press1_000813.html

これは現地読みを優先した良い例だと思う。

相互主義って何よ

近隣諸国、とりわけ漢字が使用される2つの国の例を挙げたい。

中国の場合

中国の地名・人名の呼称は相互主義ってのが優先されているらしい。

僕の理解が間違っていなければ「同じ漢字文化圏なので、互いの国の読み方で自由に読もう」って感じだと思う。

相互主義、いらなくね?

互いを尊重しすぎてわけわからんことになっている。

韓国の場合

韓国とは1984年から「現地読み」ってことになっている。それ以前は中国と同じ相互主義が採用されていたっぽい。

2022年時点の韓国の大統領は「尹錫悦」と書いて「ユン・ソギョル」。

もう漢字表記はやめてカタカナ表記にして欲しい。読めない。

韓国では漢字の廃止によって多くの人がハングルしか読めなくなっている現状を考えても、漢字表記には無理があると思う。

結局何が言いたいんだろう

いやもうさ、全世界で読み方は統一して欲しい。混乱するから。

僕にとって海外の人と会話をする機会はそうそうないけど、「ヴィエンも知らないのかよ」なんて思われたくないし、日本人の教育の程度が低くみられるから。

と、ここまで書いてなんだけど、「日本」は現地読みが「ニホン」だったり「ニッポン」だったり、統一されてなかったことを思い出したわ。

captures #080 | グラミー


熱帯魚屋で見る魚が

食材として市場で売られていた

2012-05-04 ホーチミン(ベトナム)