遅めに起きてダラダラしていたら、掃除の人がドアをノック。
この宿はハイテクで、ドアの近くに「掃除して or しないで」のボタンがある。
ボタンを選ぶとドアの外にあるランプが点灯して、掃除人がわかるようになっている。
すげー!
そして僕はボタンを押し忘れていた。
ちなみに値段が高い宿ではない。
掃除のおばちゃん「掃除する?」
僕「いや、いいっす。あ、トイレットペーパーをください」
おばちゃん「はいよー」
1個だと思ったら、2個くれる。
おばちゃん「ついでにミネラルウォーターもあげるよ」
やっぱり2本くれる。
僕「いや、水はあるんで」
おばちゃん「タダなんだから、もらっときなよ」
その後もなんだかんだで、おばちゃんと仲良くなっちゃう。
ちなみにおばちゃんはタイ語。英語は一切分からない感じ。
最初は頑張って英語で話したんだけど、おばちゃんが分からなければ意味無いので途中から日本語。
人智を越えた会話が成立。
旅をしていると、たまにこういう事がある。
そして思う。
言語能力って考えるほど重要じゃないかも。
表情だったり、行動だったり、思いやりだったり、伝えようという気持ちだったり、理解しようという気持ちだったり、そういう物の方が大切じゃないかな。
以前、タイのとある街からバンコクまで、今回のようにタイ語と日本語の会話で帰り方を教えてもらって難なく帰って来れた経験がある。
まぁ、相手が何を言っているか勝手に解釈しているわけだが。
この日の遅い朝食も、前日に行ったクイッティアオ屋。
カオサン界隈での朝食ではイチオシ。
店の場所はココ。店名は不明。
そして一旦戻って翌日からのプランを考える。
帰国便まで約2週間。
カンボジアまで行ってもいいけど、アンコールワットとかはすでに見ちゃったし。
と言うか、アンコールワットは3回も行っている。
ラオスも改めて見たい物は無い。
結局、バンコク近郊で行ってみたかったけど行ったことが無い場所を見て回ることにする。
行こうと決めた場所はこんな感じ。
- サメット島 - ビーチリゾート。YouTubeでチャンネル登録している人が勧めていた
- カンチャナブリー - 映画「戦場にかける橋」の聖地。バンコク近郊では有名なのに行ったことが無い
- メークロン市場 - 線路に市場があることで有名。2回断念したことがあるので行ってみたい。1回目は電車の乗り継ぎに失敗。2回目は酷い腹痛(漏らした)
泊まっている宿の予約は翌日まで。
そうと決まれば翌日発のサメット島行きのチケットを買わねば。
宿の前に旅行代理店を見つけていたので行ってみる。
小さなデスクにスターウォーズのジャバ・ザ・ハットに似たおばちゃんが座っている。
僕「サメット島に明日行きたいんですが」
ジャバ「何泊したいの?」
僕「(まだ考えてもいないのでテキトーに)4泊します」
ジャバ「宿は決まってる?」
僕「まだです」
ジャバ「今計算するからちょっと待って…サメット島の往復が○○バーツで、宿泊が○○バーツ。合わせて○○バーツでどう?」
僕「いや、宿は自分で予約します。そして帰りの便はいらないです。行きのバスのチケットだけ売ってください」
ジャバ「この宿はすごくいい宿よ!海も窓から見える」
僕「だから行きのバスのチケットだけ売ってください」
ジャバ「じゃぁ、少し宿のランクを落として○○バーツでどう?」
そこからジャバとの戦い。
どうしてもチケット以外でも利益も出したいらしい。
僕の英語が拙いからか、ジャバは僕が説明をきちんと理解できているか不安になったようで、ついにはスマホの翻訳機能を駆使して説明。
画面に表示されている日本語は僕の理解と相違無い。
理解できていないのではなく、ジャバの提案は不要。
それにしても、スマホって便利。
30分の攻防の末、ようやくチケットをゲット。
買ったチケットは、バンコクからサメット島までのバスとボート。600バーツ。
その後、近くの両替屋でタイバーツの入手中に、今朝仲良くなったおばちゃんから「さっきのやり取り見てたよ」って言われる。
もちろん異なる言語で。
どうやらおばちゃんは仕事が終わって帰るみたい。
せっかく宿から出たし、ジャバとのやり取りで疲れたしで、少し街ブラ。
まずはエナジーチャージ。
ヨーグルトミルクシェイク。
美味くないわけがない。
そしてタイマッサージ。
痛くないわけがない。
タイマッサージは好きじゃないことを再確認。
屋台のフライドチキンを頬張りながら、まだ行ったことが無いエリアを徘徊。
住宅街になっていて、古い家があったり大通りでは見ないような屋台が佇んでいたり、歩いて飽きない。
帰り際、なんだか面白いものを発見。
「のび茶」
店の場所はココ。NOBI CHA。
タピっちゃう?
暑いので染みる。
のび茶を飲みながら宿へ戻ってダラダラ。
外は暑いから汗だくになるしバテる。
ゴロゴロしながらなんとなく今まで撮った写真を見て驚愕。
2日前にパッタイを食べながら見た旅行代理店の価格表にはサメット島まで450バーツと書いてある。
僕がジャバから買ったチケットは600バーツ。
ぐぬぬ。
ジャバやるな。
結局のところ、ジャバとの戦いは勝ったように見えて負けていたらしい。
夜になってビールを飲みたくなって、ゴーゴーバーで飲むことにする。
なんか、夜にすることが無いとゴーゴーバーって、すごく惰性。
今思えばタクシー代がバカにならないし。
そんなこんなでこの日は終了。
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