ーーーこの日のミッションーーー
- バスでシロンへ行く
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6時に起きて、早々に荷物をまとめてチェックアウト。
僕の記憶では、昨晩チェックインする時に宿泊料金は支払っていなかった。
チェックアウトの時に料金を払おうとすると、もう支払いは済んでいるとのこと。
あれ?Webで予約した時にクレジット払いだったっけ?
(後で確認したらクレジット決済じゃなかった)
ここから次の目的地のシロン行きのバスがあることはわかっているけど、何時にどこからバスが出るのかは知らない。
バスはもううんざりだったので「車をチャーターしてもいいかな」なんて考えも。
とりあえず前日にバスが停まった場所へ歩くことに。
歩きながらATMを探す。
インパールでちょっと高めの宿に泊まったので、手持ちの余裕が少ない。
お金が手に入る時にゲットしとかないと、この先ATMがある保証は無い。
見つからないので近くの人に聞いてみる。
言われた場所へ行ってみるけどATMは無い。
インドあるある。
仕方が無いのでオートリクシャーを捕まえてATMまで行ってもらうことに。
1軒目、シャッターが閉まっている。ちなみに目の前。
2軒目、シャッターが閉まっている。
3軒目、シャッターが閉まっている。
4軒目、やっと現金をゲット。ちなみにさっきチェックアウトした宿の目の前。
バス停に戻り、道ゆく人にシロンへの行き方を聞いてみる。
おじさん「※~○△□」
うん、わかるぞ。
英語力が十分でない僕にもわかるぞ。
これが英語でないことを!
次に目の前の店に入って聞いてみる。
店の人「シロン行きのバスならあるぞ。16時発だけどな」
軽いめまい。
ちなみにこの時は7時ぐらい。
僕「そのバスに乗ったら何時にシロンに到着するんですか?」
店の人「朝の7時頃じゃない?」
両眼が飛び出した。
たぶん2mmぐらいは飛び出した。
夜通し走って15時間!
するとさっきのおじさんが僕の所へ来て何か話してくる。
店の人が通訳してくれる。
おじさん「シロンへ行くんじゃろ?ワシの車で連れて行くぞ」
キター!!!
第2の選択肢にしていた車のチャーター、キター!!!
おじさん「20000ルピーでどうじゃ?」
僕「…」
相場がわからない。
けど明らかに高いのはわかる。
おじさんは明らかに僕から搾り取ろうとしている。
そこからは店の人に通訳してもらいながらの攻防戦。
最終的に10000ルピー(15000円ぐらい)で決着。
僕には相当高いけど仕方無い。
車はジープみたいな四駆。
助手席だし、足元は広いし、前日の地獄とはまるで違う。
おじさんはディマプルの街を抜ける前にガソリンスタンドに入る。
シロンまでは遠いし当然だろう。
おじさんが他の男性に何やら話をして、その男性が僕の所へやって来る。
男性「ガス代は※~○△□」
本当にごめんなさい。これは僕の英語力不足。
何を言いたいのかわからない。
ガソリン代は僕持ちなのか、おじさん持ちなのかの話だったんだろう。
そして給油が終わったおじさんは僕に3000ルピーを請求。
たぶん僕の目はさらに1mm飛び出ていたと思う。
街を出ると道は悪路。
ひたすら悪路なのかと覚悟したけど、道はいつしか山道を抜けて舗装路になる。
インドだけに、たまに牛がいる。
12時頃、道がゴウハティ方面とシロン方面の分岐に差しかかった所で昼休憩。
おじさんの勧める固いカレーパンとチャイを飲む。
パンの名前は教えてくれたけど失念。
これがこの日の1食目。
店の場所はココ。
しばらく休んで店を出る時、店員からおじさんの食べた分も請求が来る。
クソジジイ。
車はまた走り出し、シロンが近くなると山道になってくる。
どうやらシロンは標高が高いらしい。
街まであと少しの所で車が停まり、おじさんが何やらジェスチャー。
僕の理解
- 車はここまで
- ここから先は、横に停まっているタクシーで行け
僕「シロンまで行くって言ったじゃん!」
おじさん(ジェスチャー)「ここはもうシロンだ」
僕「…いやいや、街までまだあるだろ。宿まで連れて行けよ」
実際のやり取りはこんなにシンプルじゃなかった。
イライラしながら10分ぐらいは戦った。
結局、いい加減疲れたので横で見ていたタクシーに宿まで送ってもらうことに。
不満を抱えながら、おじさんに約束の10000ルピーを支払う。
今思えば、ガス代で払った3000ルピーってこの10000ルピーから差し引いても良かったのかもしれない。
少なくとも、交渉の余地はあったと思う。
もう少し英語ができていればな。
タクシーと値段交渉をして、シロンの街へ。
タクシーは軽自動車みたいなマルチスズキ。
これもインド国産車。インド政府と日本のスズキの合弁会社らしい。
シロンは斜面に街が張り付いているような所で、ほとんどの道が狭くて一方通行。
おじさんの四駆じゃ走るのは厳しい。
だからあの場所で降ろしたのかも。
でも僕にしてみたらタクシー代が余計にかかってるんだぜ?
おじさんの儲けからタクシー代を出してくれてもいいんじゃない?
なんて思う。
タクシーは宿があるであろう場所まで行くけど、宿が見つからない。
同じ場所を何度も往復したり、近所の人に聞いたりしても、宿は見つからない。
結局、僕のスマホから宿に電話。
運転手が宿に場所を教えてもらっても迷うこと30分。
ようやく見つかった場所は「こりゃ、絶対わからんわ!」って場所。
ーーーお役立ち情報ーーー
- ディマプルからシロンまでは10000ルピー(車をチャーターする場合)
- ディマプルからシロンまでは車で8時間
- バスはディマプルを16時発、シロンに翌7時着(らしい)
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ようやく宿にチェックイン。
宿の人から、沢山の質問項目がある書類を書かされる。
これ、絶対宿の人が書く書類だろ。
書き終わって部屋に入ると、ベッドや水回りが清潔で安堵。
宿の場所はココ。Rockski Boutique Bed and Breakfast。
宿を出てATMに行くことに。
今朝下ろした現金は車のチャーター代で消えてしまって、手元に現金があまり残っていない。
翌日はまったく情報を持ち合わせていないバングラデシュに入る。
ATMや両替屋があるのかわからない。
宿の人に聞いたATMの場所に行ってみると、まさにシャッターを下ろしているところ。
現金が無くなったらしい。
仕方無いので、歩いている人に他のATMの場所を聞いて行ってみる。
シャッターが閉まっている。
別のATMを探す。シャッターが閉まっている。
何軒か探して、ようやく現金を手に。
シロンに限らず、インドのATMは慢性的に現金不足らしい。
ようやく安心して街を見回すことができる。
シロンは想像していたより栄えている。
ATMは意外にもある。
飯屋を見つけたので入る。
頼んだのはチキンマサラ。
マサラとカレーって何が違うんだろう。
店の場所はココ。
店を出て同じ建物内に酒屋を発見。
宗教上の理由で飲酒を禁じられている人が多いインド。
目立たない造りで鉄格子に囲まれており、買った酒は見えないように紙袋に入れて渡されている。
当然、僕も買う。
宿に戻り、熱いシャワーを浴びてから乾杯。
もちろんインド産のキングフィッシャー。味はあんまり憶えていない。
それにしても、標高が高いからかシロンの夜は冷え込む。
毛布に包まってこの日は終了。
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