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アジアハイウェイ1号線の旅 激走東南アジア編【5日目①】ミャンマーからインドへ陸路国境越え(タムー、モーレ)


ーーーこの日のミッションーーー

  • ミャンマーを出国してインドに入国する
  • インドルピーへ両替する
  • モーレ(インド側の国境の街)からインパールへ行く

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6時にバスは小さな食堂で停車。

お手拭きと歯ブラシを渡され、乗客は歯を磨いたり朝食をとったり。


僕は道路に出てこれから行く道を眺めた。

東京から始まりアジアを横断するアジアハイウェイ1号線がそこにある。

あと3時間で国境に着く!(着かないんだけど)


バスはひたすら田舎の悪路を走行。

いい加減飽きたところでカレーミョのバスターミナル。

多くの乗客(って言っても多くないんだけど)が降りていく。

CAさんはバスの後方に山積みになっている荷物を下ろしている。

チャンスとばかりにバスターミナルのトイレへ。

バスに戻ると、CAさんが僕の席に置いていた荷物を見ながら困っている。

状況から察するに、このバスはここが終点らしい。

CAさんは僕が荷物を忘れて降りたんだと思ってたみたい。

え?国境まで行かないの?

仕方なくバスを出ると男性が話しかけてきた。

男性「お前はどこに行くんだ?」

僕「国境の街、タムーだけど」

男性「オッケー、ついて来い」

状況がわからずついて行くと、そこにはバンが止まっている。

どうやら、僕が買ったチケットはここでバンに乗り換えるみたい。

9時にタムーに着くと聞いていたはずだけど、すでに現在9時。

タムーへは何時に着くのだろうか。


それから5時間、僕はエアコンの効かない狭い座席に小さくなりながらひたすら耐えていた。

やっとタムーに着いたのは14時。もうヘトヘト。

ーーーお役立ち情報ーーー

  • タムー行きのバスは3列席のVIPバス。トイレは無い
  • 車内はクソ寒いので長袖必須(毛布はある)
  • バスはヤンゴンを14時発、カレーミョに翌9時着
  • トイレ休憩は初日の晩飯と翌日の朝食時のみ。後は途中で停車した時にすかさず立ちションするしかない。女性は厳しいと思う
  • カレーミョ到着後、ミニバスに乗り換えてタムー(ミャンマー側の国境の街)に14時着

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バンを降りて適当に歩く。

途中、一緒のバンにいたおばさんに声を掛けられた。

おばさんは中国人で、カレーミョに1泊して翌日インド入りするらしい。

そうこうしている内にトゥクトゥクの溜まり場を見つけ、国境まで連れて行ってもらうことにした。


トゥクトゥクは10分ぐらい走って、国境のイミグレ前で僕を降ろしてくれた。

奥に小さく見えている黄色い橋が国境。


イミグレでなぜか「20ドルくずれないか?」と聞かれた。

米ドルの小額紙幣が大量にあったので、助かったと思い1ドル札を20枚渡したんだけど、1枚ボロボロの札が混ざっていて突き返されてしまう。

でももう1ドル札は持っていない。

結局、両替は無かったことに。

このボロボロの1ドル札は最後まで僕と一緒に旅をすることになる。

出国手続きが終わり、ついにミャンマーとインドの国境の橋。


橋を渡ると、この看板がある。

左がインド側のイミグレ、右がモーレ(インド側の街)。


イミグレに行くために左に曲がる。

長い坂道が続く。

炎天下の中、地味に疲れる。


ようやく建物が見えてきた。

それにしても、この上りはしんどい。


ようやくイミグレに着いた。


だだっ広いイミグレには、旅行者が3人だけいた。

入国手続きは難なく終了。

3カ国目、入国だぜ!

ちなみにインドは23年ぶり。

まだ学生の頃に初めて行った海外旅行がインド。

ようやくホッとすると、喉が渇いていることに気が付いた。

建物内には小さな売店が一つある。

けど今の僕にはお金が無い。

ここはすでにインド。まだインドルピーに両替していない。

見渡しても建物内に両替所は見つからない。

僕は売店の男性にミャンマーチャットで水を売って欲しいことを伝えるけど、インドルピーしかダメだと言われた。

僕「もう限界!そこをなんとか!お願い!お願い!お願い!」

なんとか水をゲット。

イミグレの柱にはこんな紙が貼ってあった。

イミグレからモーレの街まではシャトルバスが出ているらしい。


少し待つとシャトルバス(ただのバン)が来てくれるようなので、それに乗ることにする。

バンに乗ったのは僕以外に欧米系の女性が二人。

彼女達もインパールへ行くようだった。

女性「インパールに行きたいんだけど、バス停で降ろしてくれる?」

運転手「バスは無いよ。シェアタクシーの乗り場まで連れて行くから」

女性「いや、バスがあることは知っている。ウソを言わないでくれる?」

女性はかなり喧嘩腰で、運転手の言うことをまったく信じていなかった。

たぶん運転手がシェアタクシーと結託していると考えたんだと思う。

僕は事前情報でバスは7時台と13時台の2本しか無いことを知っている。

僕「バスはもう無いッスよ。最終バスはもう出たと思う」

運転手「お前知ってんじゃん。そう、バスはもう無いよ」

ようやく彼女達は納得して、皆でシェアタクシー乗り場に向かうことになる。

15分ぐらいでタムーの街の中心?に着いた。

シェアタクシー(ただの軽バン)が何台も停まっている。

着いた場所はココ。

僕達3人の外国人は一瞬で囲まれる。

欧米系の女性2人はすかさず値段交渉。

僕に一緒に乗るように誘ってくれた。

けど僕は両替をしてインドルピーを入手しなければならなかったので、お誘いはお断り。

僕は他の運転手に「インパールに行く前に両替がしたい」と相談した。

そして運転手に連れられて、街の両替屋に連れて行かれる。


両替屋で、まず手持ちのミャンマーチャットをインドルピーに替えてもらった。

そして300ドルをインドルピーに替えてもらおうとした。

けど僕の持っている札を見て皆が躊躇している。

なぜなのかはわからなかったんだけど、僕の持っている100ドル札は両替できないらしい。

次に運転手が僕を連れて行った場所はミャンマー側の両替屋。

そう。僕はインドに入国したにもかかわらず、ミャンマーに戻ることになった。

しかも現地人用のゲートで。

運転手は現地人用のゲートの国境警備隊(?)に事情を告げて、僕をミャンマー側に入れるようにしてくれた。(ゆるい!)

両替が終わると、再びインド側に入れるように話をしてくれて、元に戻ることができた。

パスポートの提示もスタンプも何も無し。

ちょっと貴重な体験。

無事両替はできたけど、小額紙幣が多くて分厚い札束になってしまった。

軽く2cmの厚みがある。

高額紙幣も使いにくいけど、これだけの札束も迷惑。

これでこの街でやることは終了。

いい加減疲れたし、早くインパールへ行きたい。

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