バスは12時頃にドライブインで停車。
昼飯休憩の雰囲気だったので、周りの乗客の注文の仕方にならってなんとか注文。
食べたのはおかず飯。と言うか、それしか無い。
ご飯はてんこ盛りで、ほぼ食べ放題状態。
いつ出発するかわからないので、早めに食べてバスに戻る。
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走らない。
車内は相当蒸し暑いので、仕方なく外に出る。
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走る気配が無い。
周りの人に聞いてみると、ここから先は道幅が狭いので時間制の一方通行になっているとのこと。
出発は3時間後。
僕(マジかー。一体何時にヤンゴンに着くんだよー)
で、待つ。
待つ。
外でひたすら待つ。
15時になっても一向に出発する気配が無い。
待っている途中で救急車が来る。
誰か倒れたらしい。
救急車と言ってもただのバン。隊員は全員私服。
ミャンマークオリティw
若い男性が担架で運ばれて行った。
1時間後、その男性は元気になって救急車で戻って来る。
僕(おいおい、大丈夫なんか?)
この間、このドライブインには何台ものバスが入って来て、一方通行が解除されるのを待っていたんだけど、外国人は僕を除いて一人もいなかった。
この日にミャワディからヤンゴンへ向かう外国人は僕一人だったのかもしれない。
やっぱり最近開かれたルートだからあんまり旅行者はいないのかな。
情報が少なかった理由がなんとなくわかる。
バスは17時にいきなりエンジンがかかり、外に出ていた乗客は急いでバスに乗り込む。
乗客が1人乗り遅れて運転手に猛烈に怒られている。
ここから先はかなりの悪路。
一方通行にしていた理由がよくわかった。
バスが走るような道じゃない。河原を走っているような感じ。
途中、若いミャンマー人がおしっこをしたいらしく、運転手に交渉すると運転手はマジ切れ。
結局、お兄ちゃんは降りて用を足したんだけど、バスは待たずにそのまま悪路を走行。
その後、お兄ちゃんが走ってバスに戻って来る。
それぐらい悪路でノロノロ運転。
ヤンゴンに着く気配なんて無い。
18時(出発から8時間半)の時点でこの位置。
現在地の右にある「Mae Sot」がほぼ出発地点、左にある「シリアム」の上にある水色のポイントがこの日のゴールになるヤンゴン。
もうそこからはあんまり記憶が無い。
いつトイレに行けるかもわからないので、極力水分は取らないようにした。
僕は身体がデカイので、座ると膝が前のシートにぶつかってしまい足の置き場に困る。
そんな状態なので、足を動かすことができずに膝が痛い。
座りすぎてケツも痛い。
苦行以外の何物でもなかった。
うっすら記憶にあるのはこんな出来事。
- 周囲に何も無くて真っ暗な道を相当揺れながら走ったこと
- 満天の星空の下、乗客が一列になって立ちションをしたこと(女性は藪の中へ消えていった)
- 23時頃にヤンゴンが近くなってようやく民家が出てきた頃にドライブインで晩飯になったこと
ドライブインでの晩飯はもちろんおかず飯。
うんこしたくなることを考えるといつもは控えるんだけど、もうヤケクソでガツガツ食べた。(クソだけに)
結局、バスがヤンゴンに到着したのは翌2時半。
早く宿まで行って寝たい。
ミャワディから17時間、しかも悪路と言うとんでもない苦行だった。
体力に自信の無い人にはおすすめしない。と言うか、かなりのマゾっ子にしかおすすめしない。
僕は2度と乗りたくない。
僕の乗ったバスが到着したのはアウンミンガラーと言うバスターミナル。
ヤンゴンにはバスターミナルが複数あるらしいので注意。
アウンミンガラーのバスターミナルの場所はココ。
バスを降りてタクシーを探そうとすると、いいタイミングで運ちゃんが声をかけてくれた。
あらかじめ予約しておいた宿まで15000チャットで行ってくれると言う。
それが相場なのかサッパリわからないけど、現時点で僕のHPは限りなくゼロ。
フラフラになりながら言い値で乗り込む。
(2日後に街からバスターミナルまで乗ったタクシーは10000チャット。深夜だったことを考慮すると適正価格なのかも?)
タクシーは深夜のバスターミナルから市街地を目指して走り、宿の近くで停車。
運ちゃんは宿の大体の場所しか知らないらしい。
そこからは僕のスマホのGoogleMapを見たり、運ちゃんが歩いて探してくれたりで、ようやく宿が見つかる。
宿の場所はココ。Sule Sapphire Inn。
宿の入り口は3階。
階段を登ると鉄格子が閉まっていた。
この時点で午前3時を過ぎている。
当然といえば当然。
でも中にいたおじさんがすぐに気付いてくれて中に入れた。
そこで問題発生。
うんこがしたい…でもゴールはもうすぐ。我慢我慢。
すぐにチェックインが終わると思いきや、おじさんが誰かに電話して僕に「代われ」と言う。
電話の相手はおばさん(たぶんオーナー)で「予約したのに来なかった日本人か?連絡も無いし、もう来ないと思って部屋は閉めたぞ。今行くから少し待ってな」と言われる。
こんな深夜に起こしちゃってごめんなさい。
思い返せば、夕方に英語のメールが来ていた。
英語だったから「後で読もう」って思い、まだ読んでいなかった。
あのメールがそうだったのかも。
しばらく待つと電話のおばさんが来て、チェックインの手続きをしてくれる。
パスポートを渡すと、台帳に何やら書き込んでいるんだけど、結構時間がかかりそう。
うんこをしたい。そろそろ限界。
僕はモジモジしながら「トイレに行きたい」と告げて、先に部屋に行かせてもらった。
紙が無い!
僕「紙くだしゃーい!」
ドーン!(噴出音)
結局、寝床に着けたのが4時前。
前夜は夜行バスで寝たので、成田のカプセルホテル以来45時間経過してやっとベッドに横になれた計算。
「もうこんな移動は嫌だ」と思いながらベッドに沈没。
この時はまだ、この先にもっと地獄の移動があることを知らなかった。
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