旅とか雑記とかを冗長に
作業着手前は大いに不安でした。
棚を作るようなDIYとは訳が違う。床を剥がして内部構造とお目見えするなんて職人の世界。自分にはハードルが高すぎると思っていました。
そう思いつつ、超巨大プラモをいじることができる、そしてこれを乗り切れば今後家のリフォームは自分でやるという選択肢を選べる、などと思っていました。
住宅関係のお金は結構かかるものです。少しでも安くしたいとの考えも当然ありました。
全体的な感想としては
すんげぇ疲れた。そして溝しゃくり巾木、テメェは絶対許さない。
満足感は十分でした。
自分が手を加えた床に今後不具合が生じても、ある程度は自らの手で直せるという自信も付きました。
そしてここまで書いてアレですが、予算が許せば職人さんにやってもらいたい。大変だから。
全作業時間は19時間。
その他毎日のようにホームセンターまで買い出しに行ったりで合計5日。
使った費用の内訳はこんな感じです。
工具は今後も使えるものだし、すでに持っていた工具を使ったりもしているので参考程度。
材料費は33,841円、人件費ゼロ。
完成を確認したのが大晦日。年をまたぐことなく終えれて良かった。
了
次にやるのは根太を平らにすること。
現在の根太の状態はこんな感じです。
接着剤によってフローリング材の一部が根太にこびりついています。
これらを剥がして平らにした状態で、床板を張ろうと計画。
作業はホームセンターでレンタルしたサンダー(電動のヤスリのようなもの)を使うので楽勝だと思っていました。
実際やってみるとサンダーは押さえる力が必要で大変。
そして面倒臭くていい加減にやってしまった個所があります。今となっては非常に心残りです。
サンダーで思ったほど平らにできなかったことと、フローリングをバールで剥がす際に少し根太を削ってしまった個所があったこと、これらが重なって最終的に仕上がった床の一部が体重で少し沈んでしまいました。
フローリングの沈みを直したら新しい床も沈む現象。一歩も前進できていない。
床の強度は断然上がったので、気持ちが許せばいいか。
この日の作業は6時間。
5日目。
この日は合板を根太の上に敷いて張り付ける作業。
この合板の上にクッションフロアを貼れば完成のはず。
今回初めて知ったのですが、僕が今までコンパネと呼んでいた板には種類があるらしいです。
正確にはコンパネと構造用合板があります。
コンパネはコンクリートを打設する際に型枠として使用するパネル。
構造用合板は壁や床材として使用するパネル。
シックハウスの原因となる物質を出さない構造用合板が床材として適切との理解。
どういう風に板を張るか、サイズは?など、結構慎重さが必要でした。
先に挙げた巾木問題があり、サイズの誤差があまり許されない状況でした。
ホームセンターでサイズを指定してカットしてもらい、実際に合わせてドンピシャだった時は安堵しました。
その後、電動ドリルドライバで根太の位置にビスを打ち込んで床材を固定し、写真の状態となりました。
電動とは言えビスを何本も打ち込むのは疲れる作業で、終わった時には握力がおかしくなっていました。
ここまで来ればあと一歩!
この勢いで最終工程まで行こうとクッションフロア貼りに取り掛かかります。
もちろん初めての作業。
床材(構造用合板)に接着剤を適量落とし、クシ目ゴテで拡げます。
クシ目ゴテを使ってみると、実に良くできた道具であると思いました。
ギザギザがあるおかげで、接着剤が均一に塗れてすこぶる作業がしやすい。
いや、コレを考えた人はノーベル職人賞だわ。MAJIDE
クッションフロアを貼る作業は、かなり技術のいる作業でした。
接着剤をはみ出さないようにする。ズレないようにする。壁との接触面は慎重にカット。
どの工程も思うようにはいかず、職人さんの技術はスゲーなと思いました。
ちなみに壁との接触面については、普通であれば3~4mmの誤差は巾木を被せるので問題ないのでしょうが、前述の通り我が家の巾木は外すことができないので誤差が許されません。
最初から最後まで巾木問題には悩まされる結果となりました。
そして接着剤がどうしても手に付着してしまう。
付着した状態だと作業ができなくなるので、バケツに入れたお湯を用意して、作業の合間に何度も手を洗う必要がありました。
それでもかなり手がベトベトで、風呂でも落とすことが困難でした。
この日の作業は5時間。
あとは翌日の乾燥具合を見て作業完了か見極めることとしました。
で、翌日。
うん。いいのではないだろうか。
細かい個所を見れば、素人丸出しな個所もあります。当然職人さんには及びません。
けど良くできた方だと自分を褒めてあげたい。
必要な工具はコチラ。(電動ドリルは不要)
バールのようなものと金槌。
こいつで巾木を剥がしてから体力が尽きるまでフローリングを剥がします。
巾木:壁と床の接合部分にある木の板
早速バールの先端を壁と巾木のわずかな隙間に差し込んでエイっと力をかけると取れました。巾木が。
いや、巾木のかけらが。
今となっては写真が無いのが残念なのですが、初手ですでに予想の斜め上を行く光景が眼前に。
巾木が剥がれない。
剥がれないというか、事前に調べていた巾木とどうやら違う構造。
調べてみると、我が家の巾木は「溝しゃくり巾木」というもので、剥がすことができないようです。
問題はそれだけではなく、床を張り替える場合、巾木を取るために壁も張り替えないといけないらしい。
今なら退ける…今なら退けるぞ…でもやっちゃうか
作業は続行。
ただし巾木を取り除くことは不可能なため、巾木を取り付けた状態でフローリングを張り替えよう。
フローリングは巾木の下にまで食い込んでおり、その部分をどうやって取り除くかはノープラン。
行けばわかるさ。
巾木剥がしは中断となったので、フローリングをバールで剥がしていきます。
最初に取っ掛かりを作るのに苦戦したけど、まあこんな感じ。
フローリングは根太(写真で見えるフローリングを支える木材)に接着剤と釘で固定されていました。
最初は効率良く剥がすことができず苦戦。
開始から3時間。
これだけですんげぇ疲れたし、もう夕方になってしまったのでこの日は終了。
翌日、すでにフローリングを一列剥がしてしまっている状態を見て思ったことは
「もう後に退くことはできない」
とりあえずできそうな個所から作業開始。
けれど巾木を取らないで作業をしているため、どうしても壁面に近いフローリングを剥がすことが難しく、こんな感じになって作業速度が著しく低下。
ここまで剥がすと足場が必要になり、2枚の板で足場を確保。
これは危険な作業方法な気がする。
なんとか2日でフローリングを全て剥がせました。
この日の作業も3時間。
6畳間のフローリング全て剥がすのに、なんと6時間。
巾木が例のヤツのため、壁と床の間にフローリングが残っている個所が多数。
これをなんとかしなけりゃならない。
3日目。
この日は巾木の下に挟まっているフローリングの残骸を取り除きます。
すべてを綺麗に取り除けるとは思えないので、できる範囲ということで。
現在の状況はこんな感じ。
壁直下に残骸が残っています。
このフローリングは、根太(下の木)に接着剤で固定されているため、単に引っ張るだけでは取り除けません。壁や巾木があるので上方向に持ち上げて剥がすこともできません。
そして写真中央に金属が見えます。
壁直下、巾木の上から釘を打ってフローリングを貫き、根太まで刺して固定しているようでした。
この釘が一定間隔で打たれているので、作業はより一層困難でした。
ノミのようなものでコツコツ剥がしたり、電気ドリルで強引に砕いたり。
力仕事ではないけれど、相当疲れました。
この日の作業は2時間。
作業後は翌日必要になる材料を調達しにホームセンターを奔走。
4日目も数時間同じ作業の後、根太を平らにする作業へと進みました。
床下には断熱材が綺麗に敷かれていませんでした。
状況は写真の通り。
断熱材は写真奥に寄せられていたり、中央左にグチャッとなっています。
恐らく家を建てたときにはきちんと敷かれていたのでしょう。
その後、電気工事をした人が断熱材を脇に避けてそのまま作業を終えたのかな。
断熱材があるにもかかわらず、その効果はない状態でした。
そして今回の作業の動機となったフローリングの一部が体重で沈む問題。
問題の個所は断熱材がまとまっていた個所でした。
この個所の空気の流れが滞留して、フローリングの劣化を早めたのかな。
ちなみにフローリングの劣化度合いは、危険な状態ではなかったとわかりました。
フローリングは薄いベニヤ板を繊維が交差するように何層にも重ねられていて、かなりの強度があります。
各層が接着剤で固められているようで、その接着剤が経年劣化して剥がれてきているようでした。
2022年の年末、自宅のフローリングをクッションフロアに張り替えました。
DIYってホームセンターで買った材料で棚を作るとかをイメージすることが多いと思います。
今回はそんな枠から少しはみ出して、大工さん寄りな作業に挑戦。
せっかくなので覚え書きの意味も含めて綴ります。
僕が住んでいる家は4年前に中古で購入しました。
平成5年築なので築29年になります。
前のオーナーがまめにリフォームしていたらしく、築年数のわりにとてもいい状態で購入することができました。
1階のフローリングは過去に張り替えたようでほぼ新品なのですが、2階は張り替えていないようでした。詳細は分かりません。あくまで想像です。
そのため、約30年経過した2階のフローリングは、踏むと若干沈む場所がありました。
床が抜けるなんてことはないでしょうが、なんとなく気になっていました。
フローリングの張り替えをすると一体いくら必要なのか、調べると10~15万円ぐらいでした。
費用を調べながら「それなら自分でやった方が良くね?」って結論に至りました。
もちろん経験はありません。普段からDIYを積極的にやる人間でもありません。
この時思ったことはこんなこと。
やると決めても、どうやって手をつけたらいいのかわかりません。
家の構造も知りません。
作業は時間がかかるだろうし、取り返しのつかないことをやってしまうかもしれません。
とりあえず片っ端から調べました。一般的な床の構造はどうなっているのか、フローリングはどうやって剥がすのか、どんな工具が必要なのか。
そこで気が付いたのですが、どうやら新しいフローリングを張るよりも、クッションフロアにした方が材料費が安くなり、作業も簡単そうに思えました。
張り替え予定の部屋は洗濯物を干したり大量の漫画を保管しているだけの部屋なので、フローリングにこだわる必要はありません。
そして作業はこんな感じで進めればいいかなというイメージがつきました。
① 巾木を剥がす(根性で)
巾木:壁と床の接合部分にある木の板
② フローリングを剥がす(根性で)
③ 根太を平らに整える
根太:フローリングを支える木
④ 合板を張る
⑤ クッションフロアを貼る
所要日数がどれぐらいかわからないから、年末にやってみることにしました。
結論から先に。
海外の固有名詞の呼称は一度考え直した方がいい。(特に中国)
今回は海外の地名や人名の読み方についての疑問について綴りたい。
僕は次に挙げる2つの出来事を経験してから大いに疑問を持っている。
タイの孤島で隣の部屋になったジローラモとそっくりなイタリア人と話をしたときのこと。
僕「イタリアにはどうやって帰るんですか?」
ジローラモ「ヴィエンで乗り換えて帰るよ」
ヴィエンとは如何に。
ヴィエンがどこだか知らない僕に「おいおい、ヴィエンも知らないのかよ」的な冷めた空気が流れた気がしたのは、決して僕がネガティブなだけではないと思う。
さてこの「ヴィエン」、帰国後に調べるとオーストリアの首都であるウィーンを指す言葉だと知った。
嗚呼、あの少年合唱団とかオーケストラとかすごい的な場所か。(ザックリした知識)
オーストリアの公用語はドイツ語。ウイーンをドイツ語で書くと「Wien」。読みを近いカタカタで書くと「ヴィエン」らしい。
ちなみに英語では「Vienna(ヴィエナ)」。
おいおい、日本人が知っているウィーンのかけらもないじゃないか。
これもタイでの出来事。
バスで同乗した中国在住のオランダ人女性(若干タイプ)と話したときのこと。
僕「中国ですか。先日、香港からShenzhenに行きましたよ」
Shenzhenとは、深圳(日本読み:シンセン)のことである。
この時は数ヶ月前に深圳に行ったばかりだったため、たまたま英語のスペルを憶えていた。なので日本語読みの「シンセン」と言わず、英語読みで対応できた。
とは言え、スペルをそのまま読んだので「シェンジェン」と発音したと記憶している。「シェンチェン」が近い発音のようだ。
この時はなんとなく通じたみたいだし、それ以前に僕の英語力が不足しているからコミュニケーション全体としては「ジェン」だろうが「チェン」だろうが彼女からすれば誤差の範疇か。
さらに若干政治の話になって毛沢東をマオツートンと言えた自分を大いに褒めてあげたい。
これら2つの出来事は、僕にとって海外の固有名詞の呼称を考えるいい機会となった。
現地読み、日本読み、英語読み、色々ありすぎて何が正しいのかすらわからない。けど日本読みは世界で通用しないケースが多いようだ。
日本独自の読みしか知らないのであれば、確実に国際的とは言えないであろう。
まず会話についていけない。
最近の例で言えば、外務省がウクライナの首都の読みをキエフ(ロシア語読み)からキーウ(ウクライナ語読み)に変更した。
外務省Web 「ウクライナの首都等の呼称の変更」より
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press1_000813.html
これは現地読みを優先した良い例だと思う。
近隣諸国、とりわけ漢字が使用される2つの国の例を挙げたい。
中国の地名・人名の呼称は相互主義ってのが優先されているらしい。
僕の理解が間違っていなければ「同じ漢字文化圏なので、互いの国の読み方で自由に読もう」って感じだと思う。
相互主義、いらなくね?
互いを尊重しすぎてわけわからんことになっている。
韓国とは1984年から「現地読み」ってことになっている。それ以前は中国と同じ相互主義が採用されていたっぽい。
2022年時点の韓国の大統領は「尹錫悦」と書いて「ユン・ソギョル」。
もう漢字表記はやめてカタカナ表記にして欲しい。読めない。
韓国では漢字の廃止によって多くの人がハングルしか読めなくなっている現状を考えても、漢字表記には無理があると思う。
いやもうさ、全世界で読み方は統一して欲しい。混乱するから。
僕にとって海外の人と会話をする機会はそうそうないけど、「ヴィエンも知らないのかよ」なんて思われたくないし、日本人の教育の程度が低くみられるから。
と、ここまで書いてなんだけど、「日本」は現地読みが「ニホン」だったり「ニッポン」だったり、統一されてなかったことを思い出したわ。
了