旅とか雑記とかを冗長に
結論から先に。
海外の固有名詞の呼称は一度考え直した方がいい。(特に中国)
今回は海外の地名や人名の読み方についての疑問について綴りたい。
僕は次に挙げる2つの出来事を経験してから大いに疑問を持っている。
タイの孤島で隣の部屋になったジローラモとそっくりなイタリア人と話をしたときのこと。
僕「イタリアにはどうやって帰るんですか?」
ジローラモ「ヴィエンで乗り換えて帰るよ」
ヴィエンとは如何に。
ヴィエンがどこだか知らない僕に「おいおい、ヴィエンも知らないのかよ」的な冷めた空気が流れた気がしたのは、決して僕がネガティブなだけではないと思う。
さてこの「ヴィエン」、帰国後に調べるとオーストリアの首都であるウィーンを指す言葉だと知った。
嗚呼、あの少年合唱団とかオーケストラとかすごい的な場所か。(ザックリした知識)
オーストリアの公用語はドイツ語。ウイーンをドイツ語で書くと「Wien」。読みを近いカタカタで書くと「ヴィエン」らしい。
ちなみに英語では「Vienna(ヴィエナ)」。
おいおい、日本人が知っているウィーンのかけらもないじゃないか。
これもタイでの出来事。
バスで同乗した中国在住のオランダ人女性(若干タイプ)と話したときのこと。
僕「中国ですか。先日、香港からShenzhenに行きましたよ」
Shenzhenとは、深圳(日本読み:シンセン)のことである。
この時は数ヶ月前に深圳に行ったばかりだったため、たまたま英語のスペルを憶えていた。なので日本語読みの「シンセン」と言わず、英語読みで対応できた。
とは言え、スペルをそのまま読んだので「シェンジェン」と発音したと記憶している。「シェンチェン」が近い発音のようだ。
この時はなんとなく通じたみたいだし、それ以前に僕の英語力が不足しているからコミュニケーション全体としては「ジェン」だろうが「チェン」だろうが彼女からすれば誤差の範疇か。
さらに若干政治の話になって毛沢東をマオツートンと言えた自分を大いに褒めてあげたい。
これら2つの出来事は、僕にとって海外の固有名詞の呼称を考えるいい機会となった。
現地読み、日本読み、英語読み、色々ありすぎて何が正しいのかすらわからない。けど日本読みは世界で通用しないケースが多いようだ。
日本独自の読みしか知らないのであれば、確実に国際的とは言えないであろう。
まず会話についていけない。
最近の例で言えば、外務省がウクライナの首都の読みをキエフ(ロシア語読み)からキーウ(ウクライナ語読み)に変更した。
外務省Web 「ウクライナの首都等の呼称の変更」より
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press1_000813.html
これは現地読みを優先した良い例だと思う。
近隣諸国、とりわけ漢字が使用される2つの国の例を挙げたい。
中国の地名・人名の呼称は相互主義ってのが優先されているらしい。
僕の理解が間違っていなければ「同じ漢字文化圏なので、互いの国の読み方で自由に読もう」って感じだと思う。
相互主義、いらなくね?
互いを尊重しすぎてわけわからんことになっている。
韓国とは1984年から「現地読み」ってことになっている。それ以前は中国と同じ相互主義が採用されていたっぽい。
2022年時点の韓国の大統領は「尹錫悦」と書いて「ユン・ソギョル」。
もう漢字表記はやめてカタカナ表記にして欲しい。読めない。
韓国では漢字の廃止によって多くの人がハングルしか読めなくなっている現状を考えても、漢字表記には無理があると思う。
いやもうさ、全世界で読み方は統一して欲しい。混乱するから。
僕にとって海外の人と会話をする機会はそうそうないけど、「ヴィエンも知らないのかよ」なんて思われたくないし、日本人の教育の程度が低くみられるから。
と、ここまで書いてなんだけど、「日本」は現地読みが「ニホン」だったり「ニッポン」だったり、統一されてなかったことを思い出したわ。
了
「I miss you」ってフレーズは、英語が得意でなくとも多くの人が「寂しい」とか「会いたい」とかの意であることを知っていると思う。
今回はこのフレーズが巻き起こした出来事と相互文化を理解することの重要性について綴りたい。
インドのコルカタで出会ったジミ(仮名)との話。
ジミは日本で働いていたことがあるらしく、他にも色々な共通点があって意気投合。
LINEを使っているとのことで、早速交換した時の画面がコチラ。
彼とのコミュニケーションは英語だが、彼は簡単な日本語ならできる。
しかしあまり日本語で話したくないらしい。
実際、僕が会話中の英語に詰まると日本語で言い直してくれたことがある。日本語はそこそこのレベルで話せると推測。
本当に日本に住んだことがあるのだろうか、僕は騙されているんじゃないだろうか、と最初は疑ってかかったけど、僕の住んでいる街のローカルな話や見せてくれた日本での写真から判断するに、ジミは嘘をついていないことがわかった。
インドってこうやって人を疑うところから始まって、疑ったことに自己嫌悪するお決まりのパターンで毎度疲れる。それだけ嘘つきが多いんですが。
共通点と言えば、生まれた年が同じだったり、ネット上での名前が「ぴーす」だったり、スキンヘッドだったり。まあ色々。
そんな彼とは2日間一緒に遊んで、コルカタのローカルな酒場だったりお姉ちゃんが踊っている店に行ったり、あんな物を吸ったり飲んだりして過ごした。
彼とのエピソードはこちら
アジアハイウェイ1号線の旅 激走東南アジア編【12日目②】ついにゴールのコルカタへ
旅行
そして最後の夜、彼と別れて宿で一人あんな物を吸ってグルグルになっている時に一通のLINEが来た。
それがコレ。
僕の英語がイマイチなのは勘弁して欲しい。大事なのは気持ちだから。
Brother r u free now?(時間ある?)
いや、さっき別れたばかりじゃないか。
i miss you.(会いたいよ)
うーん。。。
正直に話すと、このメッセージをもらった時にこう思った。
ジミはホモなのか?僕の菊門を狙ってるんじゃないのか?
どんな返信がベストなのかわからず、そして紫煙で頭がグルングルン回っていたので素面になってから返信しようと、翌日空港に着いてから何気無い返信をしておいた。
このジミが使った「i miss you」というフレーズ、すごく気になって帰国後に色々調べてみた。
僕を含めた多くの日本人は異性に対して使うフレーズと思っているけど、同性に対して使っても何ら不自然ではないらしい。
例えば友人と数年会えなくなる場合、見送りに行った空港で「しばらく会えなくなるのは寂しいな」なんて状況で使えるらしい。
ここで2つ重要なことがある。
この2つを理解していることが前提で、初めてi miss youを用いた異文化コミュニケーションが齟齬なくできることになる。
どちらが欠けても僕のように誤解が生じてしまう。
ちなみにインドでは男性同士が手を繋いで歩いている光景をよく見るので、重要事項の後者は満たしていると推測する。
どんだけ仲良しだよ。
なので今回の場合も決して僕の菊門を狙っているわけではなく、自然な会話だった可能性が高いのだ。
ここまで理解しても、やはり僕には男性が男性に対してi miss youを使用するのには抵抗がある。
これは普段同性に対して「寂しくなるな」などのフレーズを使わないからだろう。
数ヶ月後、再度インドへ行くことになった。
その際、珍しく僕からジミにLINEを送った。
それがコレ。
If possible come KOLKATA for 2 days. Let’s enjoy. Then take a flight for Goa.
(コルカタに2日間滞在して遊ぼうよ。その後ゴアに行けばいいよ)
You can stay in my house. Welcome bro.
(俺の家に泊まりなよ。歓迎するよ)
ぐいぐい来る。
インド人のこの距離感、苦手。
ジミごめん。コルカタには今回行かないんだ。
そしてやっぱりi miss youの記憶が片隅にチラチラして菊門の危機を感じる。
先に書いた「インド人の距離感」。
毎回思うに物凄い距離感が近い(心理的にも物理的にも)。パーソナルスペースとか一切無視。
過去にミャンマーからインドへ国境を超えた際、乗合タクシーで同乗したインド人に「お前は幸せか?」っていきなり聞かれたぐらいパーソナルスペースが皆無。
こう感じるのは僕が人と接するときに必要以上に距離をおくタイプの人間だからなだけではないと思う。
ある日深夜に目が覚めるとジミからLINEが来ていた。
時間は午前3時頃。
インドとの時差は3時間半なので、ジミの時間は0時前ってことになる。
BRO I miss you. When you come KOLKATA? Stay my house.
(寂しいよ。いつコルカタに来てくれるんだい?俺の家に泊まりなよ)
i miss youの用法はバッチリマスターしているけど、それでも貞操の危機を感じるのは僕が歪んでいるのだろうか。
Now you can call me. Brother call me.
(電話してくれよ。お願いだから電話をくれよ!)
流石に少し怖くなった。
嫁さんが隣で寝ているからできないと言うとこうである。
Little slowly talk.
(囁き声で電話しようぜ)
恋人かよ。
インド人、悪気なくグイグイ来るんだよなー。
そしてダメ出しの一言。
Tomorrow you call me.
(明日は電話くれよな)
書き始めた時には、i miss youの用法と相手の文化を尊重しなければ異文化コミュニケーションは成立しない的なことを書きたかったんだけど、結果的にジミに菊門を狙われているんじゃないかって不安を書く羽目になってしまった。
ジミには色々感謝しているところもあり、また旅先でこれほどまでに気が合う友人ができたことに喜びも感じている。
ジミの真意がどうであれ、旅の出会いは財産である。
ジミとはその後もLINEのやり取りをしている。
僕は筆不精なので一方的にジミからLINEが来るのだが。
そしてジミ。勝手にLINEをWebに上げてゴメン。
了
(1)大きいバッグ,(2)薄手のフリース,(3)着替え,(4)歯磨きセット,(5)衛生用品,(6)薬,(7)小物入れ,(8)コンセントの変換アダプタ,(9)延長コード,(10)PCアダプタ,(11)トイレットペーパー,(12)タバコ*
*は写真がありません
移動時に使うメインのバッグ。
過去の旅では、バンコクで買った大きい安物ザックを使用。安物ゆえに若干壊れていたので、2019年は登山用ザックを流用。
持っているサイズは65Lと32L。どっちにするか迷ったけど、65Lはバカデカいのでやめた。
結果として、32Lはちょうどいいサイズだったと思う。
バスの荷台に雑に積まれて金具が壊れたり泥だらけになるから、やっぱり安物の方が気兼なく使えていいかな。
南国でもエアコンで凍えるほど寒いことがあるから必須。
春秋は自宅と空港の往復でも活躍。
カメラとか壊れやすい物をザックに入れて移動するときには、緩衝材代わりに使える優れもの。
実際には着ている服もあるので、これらにプラス1枚ってことになる。
長期旅行でもこんなもんで十分。
Tシャツは綿素材より速乾性のシャツの方が軽くてコンパクトだし早く乾くから良いかも。
靴下は数日同じので問題ないっしょの精神。
3日間ぐらい同じTシャツだった時もあったかも。
必須よね。
使う機会はほとんどないけど、万が一を考えると不要とは言えない。
病んでいるので。
約1ヶ月分の薬はかさばって、荷物の1/4ぐらいを占めた。
仕方ないか。
登山道具から流用。
ロープは一度だけ室内で洗濯物を干すのに使ったぐらい。基本的には洗濯物は少ないので、椅子にかけたりベッドにバスタオルを敷いてその上に置いたりで十分。
爪切りは長期旅行では必須。
切れ味はメイドインジャパンがナンバーワン。
ナイフは飛行機の持ち込み荷物にできないので、持って行かない方がベターかも。
写真は過去に使っていた物。
2019年の旅で使用したお気に入りのアダプタを撮影しようと探したら、紛失していることに気が付いて軽くショック。
普段から使っている100Vの差し口2つとUSBの差し口が3つ付いているやつ。
荷物がかさばるのがたまに傷。
撮影時に規格をよく見ると、海外の電圧に対応していないことに今更気づいて顔面蒼白。
関係ないけど海外ってコンセント挿す時にバチッて火花が出る頻度が高い気がする。怖い。
ノートPC用。
メイドインジャパンの品質が一番よ。
海外のトイレットペーパーは紙が厚くて巻き数が少ないのですぐに無くなる。
宿の人に都度言えば貰えるけど、「コイツはうんこしに俺の国に来てるのか?」って思われたくないから持参したペーパーをたまに使用。尻肌に優しいたまの贅沢。
多い日も安心。
1日1箱で20日生き延びれる計算。
けど2019年の旅は3回ともそれ以上の日数。
消費を抑えるために、出歩いている時は現地で買った紙巻きタバコ、宿では電子タバコの生活。
電子タバコに慣れると紙巻きは不味くて毎回「マッズ!」って思いながら吸っていた。
ちなみに幾つかの国では電子タバコは違法。タバコも入国時に1カートンまで。
僕は特別な訓練を受けているので問題なかったけど、良い子は絶対に真似しちゃいけない。
(1)小さいバッグ,(2)パスポート,(3)国際免許証,(4)現金,(5)パスポートのコピー,(6)証明写真,(7)simカード,(8)Eチケット*,(9)封筒,(10)小さいジップロック,(11)ノートPC,(12)カメラ,(13)モバイルバッテリ,(14)タオル,(15)トイレットペーパー、ポケットティッシュ,(16)ガイドブック
*は写真がありません
会社員時代に通勤で使っていたバッグ。
街をブラブラ歩くときにはやや大きく感じるけど、街ブラ用にもう一つバッグを持つと荷物が増えるのでこれで兼用。
ノートPCが入るし防水だから悪くない。
メッセンジャーバッグって言うの?
肩にかけて背面に回すので邪魔にならない。
説明不要の必須アイテム。海外で使える唯一の身分証明書。
バッグを持たずに出歩く時には不用心にも宿に置きっぱなし。
バイクをレンタルした時用に取得。
今までバイクをレンタルして「国際免許証を見せろ」なんて一度も言われたことが無かったので不要かと思ったけど念の為。
インドで検問に捕まった時に提示したら「俺には日本語は読めないから無効」なんて言われた。英語も併記してあるのに。
普段の旅では持たない。
今時はどこにでもクレジットカードで現金を引き出せるATMがあるので米ドルを持つメリットってほぼないと思っている。
2019年の旅では情報がほとんどない場所にも行ったので、とんでもない田舎だったらヤバいと思って10万円分ぐらい準備。
結果としてATMはあっても現金不足で閉まってることが多く、持って行って良かった。(けど10万円分はいらない)
これも宿に置きっぱなしが多かった気がする。幸いにも盗まれてはいない。
部屋にセーフティボックスがある宿もあったけど、あれって開かなくなった時のことを考えると不安になるから使わない。
ノーガード戦法。
ほぼ使わないけど毎回持っているアイテム。
陸路国境周辺は外国人用のチェックポストがあるので、そこで提出を求められる可能性を考えて持参。
実際にはチェックポストで求められたことは一度もなかったけど、ゴアでバイクを借りた時に1枚使用。
パスポートを紛失する事態になれば役に立つかもしれない。
これも前述のパスポートのコピーと同様の目的で持参。
タイのAISが発売しているSIM2Flyというsim。(写真はSIM2Flyが無かったのでインドのairtelのsim)
Amazonで現地と同じぐらいの値段で売っていたので事前に購入。
Globalバージョンはタイ国外での使用も可能。(サポート対象国に限る)
使用期限を超えてもタイ国内であれば課金して使用が可能。
でもミャンマー、インド、バングラデシュでは自分の設定が悪かったのかほぼ使えなかった。
理屈では電子チケットなのでプリントアウトしたものを持つ必要はないと思うんだけど、毎回空港のカウンターで見せなきゃいけないのは何故なんだろう。
試しにパスポートだけでチェックインできるか試したら、チェックインできたりできなかったり。航空会社によって違うみたい。
やっぱり持って行くべき物。
数種類ある紙幣を分類する用。
基本的には国境を越えたら前の国の紙幣は全部両替して持たないようにしている。できなかった場合に、もう使わないであろう紙幣を保管する用。
コインは両替できないので、国境を越える前には水や小物を買ってできるだけコインを残さないようにしている。
それでも残ったコインはこの中へ。そして帰国後に姪っ子にお土産としてあげている。
日本の空港にある銀行窓口から拝借。
メールチェックやYouTube、まとめサイトを見たり、旅の情報収集に使ったり。
スマホで事足りる人には重いので不要。
外出時は完全に宿に放置。不用心よね。
持ち歩くのが面倒で結局スマホで写真を撮っていた。
旅の3日目ぐらいから文鎮と化して宿に放置。
バスでの長距離移動とかヤバいのは20時間とかあるから、持っていた方がいい。
汗拭き用。
暑い地域では汗でビチャビチャになるので、ハンドタオルより首に掛けられる普通のタオルの方が好き。
ダサいのは十分承知。
尻拭き用。
紙がないトイレが多いから持っていた方がいい。
写真は新品だけど、携帯性を考えて半分以上使って細くなったロールを潰したものを持参。そして可能なら芯は抜いている。
ちなみにシングル派。
ポケットティッシュは水に流せるタイプ。
こんなのあるんだね。嫁さんが見つけてくれた。
ほとんど読まない。
けど無いとそれはそれで不安。
どこでもスマホでネットができるとは限らないし。