旅とか雑記とかを冗長に

ニートになってニートを辞めた話 3/6

event_note11/28/2021 forumNo comments


2020年春

気がついたら世界中大パニック。空港閉鎖。


この頃から次の旅は延期かなって考えがチラリ。

嫁さんに「まだ行くつもりだったの?どう考えても行けないじゃん」って当然のことを言われた時、唯一の目標を見失って不安になったな。

このままだと「長期の旅をしてます」と言える身分から「ただのクソニートうんこ製造機」の肩書きになってしまう恐怖。

いや、どっちの肩書きも社会的にはあまり変わらないか。

ニートである自分を唯一支えていた旅が無くなってアイデンティティが崩壊寸前。

なんでもいいから何かやっていたかった。気を紛らわしたかった。

そんな僕の不安をよそ目に、この年も変わらずに桜がやって来た。

この地に住んで2度目の桜。


で、何をやってたかって、近所の里山をひたすら歩く日々。

デブ活しすぎたせいで体重が激増。流石にヤバいと思ってダイエット。

登山は幾つかある趣味の一つ。

山の無い地域に転勤したから2年前の転勤を機に山から完全に離れていた。

でも心のどこかに山への想いがあって、近所の軽めなコースを歩いて体重を落としながら足腰鍛えようって算段。

ほぼ毎日近所の里山をゾンビの如く徘徊。

ウォーキングのようだけどトレッキングのようでもあるから、トレイルウォーキングと勝手に命名。


2020年夏

この年もトマトは豊作。


里山を軽くトレッキングと言っても、流石に夏は地獄。

むしろ低山なので気温が高くて熱中症寸前。アルプスよりも難易度が高い。

2時間で水を2リットル消費して、水無し状態で帰路を歩いたのは死んだ。


毎日のように継続して歩いていると、少しづつタイムが縮まることが嬉しく思えてくる。

少し冒険しようと距離を延ばしたり、別のコースを探検したり、少しづつだけど行動範囲を広げていったのはこの頃。


普通の人にとっての一歩が何万歩にも感じていた。

普通の人にとっての段差が永遠に続く階段に感じて、結局一歩も踏み出さぬまま絶望していた。

まずは山から、少しづつ自分を取り戻して行こう。

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