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マレー半島縦断の旅【32日目②】バンコク街ブラ、ヤワラートで食探訪


夜になったら晩飯に出陣。

目指すはヤワラート。

ヤワラート:バンコクにある中華街

ヤワラートは色々面白いみたいだけど、未だ行ったことが無い。

初めてタイに来た23年前、ヤワラートにはジュライホテルという日本人バックパッカーの間では伝説の宿があった。

この宿には、僕が東南アジアを旅するきっかけを作ってくれた先輩がよく泊まっていた。

聞いた話だと、こんな有名な落書きがあったらしい。

  • 金の北米 女の南米 歴史のアジアに 耐えてアフリカ なにもないのがヨーロッパ 問題外のオセアニア
  • 豊かな青春 惨めな老後

一つ目はなんとなくわかる。

問題は二つ目。少々恐ろしい現実。

当時は「バックパッカー」って言葉は一般的でなく、一部の人間しか知らなかった。

その頃のバックパッカーは、在学中か社会人を辞めて旅に出て、金が尽きるまで帰って来ないパターンが多かった。

帰国後は定職に就かず、短期の仕事を見つけて金が貯まったらまた旅に行くことの繰り返し。

僕の先輩も中退して旅を続けていた。

会社を辞めてニートになった今、「惨めな老後」って言葉は怖いな。

その後ジュライホテルは閉鎖。

僕は泊まったことが無い。

その他、ヤワラートは屋台街の規模が大きくて楽しいらしい。

と言うことで、タクシーを探す。

バンコクのタクシー、とりわけ夕方以降のタクシーは、なかなか料金メーターを使ってくれず、交渉制になるパターンが多い。

その場合は間違いなく相場より高い料金を吹っかけられる。

酷い時には目的地を告げると「そこへは行かない」って乗車拒否。

なのでタクシーを止めては交渉、交渉決裂すれば次のタクシーを捕まえるって繰り返し。

近くにいるタイ人を見ても、同じように何度もタクシーを止めているから、コレがタイの日常なのかな。

いい加減疲れたところでトゥクトゥク登場。

向こうから止まって「どこへ行くんだ?トゥクトゥクで行かないか」って営業をかけてくる。

トゥクトゥクは高い料金を吹っかけるから苦手なんだけどな。

値段交渉したら予想に反して結構いい値段になったので、急遽交渉成立。

夜のバンコクをトゥクトゥクで爆走。


行先はファランポーン駅。

駅からヤワラートまでは歩いて行ける距離。

「ファランポーン」って、今まで何度発音しても通じたことが無いから、行先で使うのが苦手。

前にタクシーの運ちゃんに発音を教えてもらったんだけど、何度発音しても合格点をもらえなかった。

運ちゃんはゆっくりわかりやすく発音してくれて、僕はその通りに発音したんだけどな。

「ファランポーン」と言うよりは、「フアランポーン」または「ホァランポーン」って音が近いように感じる。

トゥクトゥクはファランポーン駅に到着。

駅から歩いて10分ぐらいでヤワラート到着。

廟だね。

中華街の雰囲気満々。


少し歩くとメインの通り。


徐々に屋台が増えてくる。

歩いていると、一際賑わっている屋台を発見。

なんだかわからないけど、茶色のアツアツの食べ物が美味そう。

同じものを食べようと席に着くと、店員が注文を取りに来る。

皆同じものを食べているから、メニューは一品しか無いと思っていたけど違うみたい。

店員はメニューが書いてある看板を指差して「どれ?」って聞いてくる。

メニューは漢字と英語が併記。

「あの茶色の飯はどれだ?」って探しても、漢字からも英語からも読み取れない。

そして頼んだのが「pig’s organ soup with brood tofu」。

出て来たのがコレ。


周囲の人が食べているものと明らかに違う。

ブタのどこだか分からない内臓と血を固めた物のごった煮。

organって内蔵って意味だったんだね。この時初めて知った。

周囲の人が美味そうに茶色の謎の食事を食べている中、一人違う物を食べる寂しさ。

そして内臓沢山はキツい。

ブタの血のやつは苦手だし。

罰ゲームかよ。

ちなみにヤワラートを歩きながら分かったのは、皆が食べていた茶色い食べ物はおそらくツバメの巣。

ツバメの巣を出す店は結構あって、どこもやっぱり高い。

あの屋台が一番混んでいたから、さぞかし美味い店なんだろうな。

食っときゃ良かった。

頑張って全部食べてから、口直しを探す。

これ以上ミスは犯したくない。

色々屋台を冷やかしながら、美味そうな麺料理屋に目が止まる。

メニューを見ると、前から食べてみたかった赤いスープの麺がある。(写真上から3つ目)


もちろん注文。


美味い。

普段食べるクイッティアオも美味いけど、このスープには深みがある。

ぺろり。

その後も屋台街を歩いてブタ串を食べたり


揚げパンを食べたり。


この揚げパンはめっちゃ美味い。

いや、本当にめっちゃ美味い。

目の前で揚げたばかりの、口を火傷するほどアツアツの揚げパン。

それに謎の緑色のクリームを付けて食べる。

その両方が最高に美味くて、合わせるともっと美味くなる。

歩き疲れたし腹もいっぱいになったので、タクシーで宿の近くまで。

軽く酒を飲んでこの日は終了。

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